2020年11月9日月曜日

性悪に対する性善説はしんどいが

   法治主義の淵源は性悪説という説もあるが、私は基本は性善説において円滑な社会生活のためのルールが法律だと理解したい。性悪説に立つと近頃話題の家庭内暴力を取り締まるためには、各家庭における24時間をドライブレコーダーのように録画すべしということにもならないか。

 つまり私は社会にはモラルがあって、法律の定めが明文でない事柄はモラルや立法趣旨に沿って対処するのが市民であり大人なのだと信じている。

 翻って法律解釈等を生業とする弁護士であるが、例え刑法の被告であっても憲法の法理の基に弁護する尊い側面があるにもかかわらず、法律に疎い庶民に対して条文等を濫用して脅す弁護士もいる。

 いわゆるサラ金業者の弁護をしてはいけないわけではないが、サラ金業者の人権無視の違法行為を助長したり、被害者を事実上脅したり、はてはそれを咎める市民運動や弁護士をスラップ訴訟(威圧目的の訴訟)にかけたりする人がいる。

 さて、大阪維新に関わる橋下徹氏や吉村洋文氏はアイフルや武富士の顧問弁護士であったが、今般の大阪市廃止・特別区設置(いわゆるトコーソー)の住民投票が否決された途端、「広域行政一元化条例」だ「総合区(8区)案」だと、否決された案と同趣旨の案を「一部変更したから別物だ」と蒸し返す所業は、正に悪徳弁護士まがいではないだろうか。

 大阪の自民党や公明党がこんな案に乗るなら彼らも大阪市民に見放されるに違いない。大阪で休むことなく正論を吐き続けることはしんどいが必要なことである。

3 件のコメント:

  1. 10億円もかけた「住民投票」は何だったのか、という怒りが抑えられません。大阪維新の松井、吉村は、アメリカのトランプと同じ往生際が悪いと思います。

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  2.  トランプの往生際の悪さを縷々報じる日本のマスコミがこの維新の同様の所業に目をつむるという現状では、しんどくても「おかしい」「よくない」と声を発し続けなければならないと自分自身に言い続けています。ひげ親父さん、御意。

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  3.  品のない言葉で恐縮だが、広域行政一元化案は大阪府によって大阪市がカツアゲされるということである。大阪市議会の自民党、公明党はしっかりしてもらいたい。

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