2020年11月21日土曜日

オーダーというらしい

   IOCのバッハ会長がやってきて安倍前首相の首に金ぴかの勲章を授与した。オリンピックオーダーというらしい。スポーツ音痴の私はそんな勲章の存在を知らなかった。

 調べてみると1906年にそれは始まり、日本人で過去に金賞を授与されたのは、1991年堤義明氏(元JOC会長、全日本スキー連盟会長、日本アイスホッケー連盟会長)と、1998年斎藤英四郎氏(長野オリンピック冬季大会OC会長、JOC評議員)だけだった。そして安倍晋三氏・・これはおかしい。何かおかしい。何かある。

 まず欧米のコロナ禍の状況は深刻だ。さらに日本でも、協賛金の相場1社10億~150億円のスポンサー企業は、五輪マークを使った広告・宣伝活動を許されるが、実際にはプロモーションの機会は激減している。加えてコロナの影響で企業の業績そのものも悪化している。

表向きは前のめりの民放各局もコロナでCM収入が激減しており、「放映権料と制作費を合わせて五輪の中継コスト約50億円はとてもペイできない」状況という。

 すでに五輪延期に伴う追加費用は数千億円といわれているが、大阪維新のトコーソー並みに隠されていていまだ全体像はハッキリしない。

 つまり、東京オリンピックの経済的行き詰まりは明白なのだが、問題は、五輪開催で赤字に陥った場合、それは「開催都市契約」に基づいて、まず東京都が補填することになる。コロナが降り注ごうが槍が降ろうがIOCは被害を受けない。

 普通であればそれこそ想定外のコロナ禍であればIOCも連帯して汗をかくべきであるがその心配はバッハ会長にはないようだ。つまり安倍晋三氏の首で光っていたのは、数千億円ではきかない約束手形への領収証であろう。そのツケは廻りまわって日本国民が負担することになる。 

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