同じ文脈で、孫の夏ちゃんが「滅」という字を瞬時に読んで妻が驚いたらしい。2020年度学習指導要領によると小学校では教えない漢字である。
もうお気付きのとおり、この二つの話のオチは「鬼滅の刃」である。
翻って、戦後出版文化?の失敗は原則としてフリガナを廃止したことではないだろうか。写真を掲載したのはたまたま書架にあった昭和4年発行の『年中事物考』という本であるが、ほとんどの漢字にフリガナがある。
フリガナのなくなった時代の私などは、恥ずかしながら「読み方」を間違ったまま堂々と発音していた言葉も少なくない。その場面を思い返すと今でも恥ずかしい。
現在は、幸いワープロ機能によって難しい漢字も簡単に使えるような時代になった。だが日本製の「一太郎」は凋落し「Word」の独り勝ちになっている。今こそ日本人は、”原則として”フリガナが付くワープロ機能を開発しないものか。常用漢字のみで文章を作るということは日本語の退化に向かわないだろうか。すべての漢字にフリガナがあるのも読み辛いかもしれないとすれば、一定水準以上の漢字に標準としてフリガナが瞬時に付くようにできないか。
私自身はほとんど知らない話であるが、「鬼滅の刃」、漢字教育にとってはすばらしい。
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