この事実は本質を突いている

　裁量労働制の拡大について、首相は「自由な働き方ができる」よい制度だと言ってきた。
　マスコミもまるで労働者の裁量（自由な時間の使い方）が増えるかのように煽ってきた。
　だが、根拠のデータが嘘だったことがバレて、今般首相は一括法案から削除した。

　そしたらどうだ、労働者にとってそんな立派な制度であるなら労働団体や広い勤労市民から落胆の声が聞こえてきてもよさそうなところ、その種の声は少なくとも私の知る限り全くなく、反対に経団連、日本商工会議所、経済同友会から大きな失望の声と報じられている。

　この事実は全く本質を突いていると思う。
　共産党の小池書記局長は国会で「働き方改革でなく働かせ方改革だ」と喝破したが正にそのとおりだったと馬脚が露わになった。

　ただ、御用組合の大ボス連合会長が腹の底でどう思っているかは知らない。