孫の夏ちゃん5歳が芋ほりをしてきたので「焼き芋を作ってほしい」とやってきた。
お父さんとシルバーウィークにキャンプに行ったがなかなか薪に火が熾せなかったと夏ちゃんが報告した。
よしよし、ならば隔世伝授しなければならない。
BBQコンロを低く置いて、新聞紙半分と細く割った木切れをセットした。
そして夏ちゃんにマッチで火を付けさせた。マッチは初めてだったようだ。
一発で火がついて徐々に太い木を入れさせた。
あまりに直ぐに完璧に焚火になったので夏ちゃんは火吹き竹を持って鼻高々になった。
お芋は洗って新聞紙に包んで水で濡らしてアルミホイルで包ませた。
これも大喜びでアルミホイル係をこなした。
コンロ上の焚火に炭も入れ、その焚火の上にお芋入りのダッチオーブンを乗せ、途中からは蓋の上でも焚火をした。
1時間ほどでいい香りが染み出してきて素晴らしい焼き芋が完成した。
焚火の中の炭を取り出して、「かんてきテーブル」で焼きそばパーティーもした。
粉末ソースを控えてケチャップをたっぷり使った「ナポリタン風焼きそば」には夏ちゃんも満足だった。
孫の凜ちゃんがもう少し大きくなってこんな食事ができるまで此方が元気でいなければと、自分に気合を入れた。
ホームの義母に「曾孫が焼き芋を上手に焼いたよ」と話すと、「埋めますねん」と言って芋を埋めるジェスチャーをした。
義母の焼き芋というと、へっついさんの灰の中にそのまま埋めるものだった。
熱々の皮をむいて美味しそうに食べる仕草をしてニコニコ笑った。
焚火芋私が焼いたと五歳の児
【人類が調理に火を使い始めたことで、社会的な結びつきが生まれやすくなったと英国の歴史学者が書いている。同じ時間にたき火を囲んで集団で食事をするので、そこが親交の場になったという(フェルナンデスアルメスト著「食べる人類誌」)11月11日付け朝日新聞「天声人語」】
焼き芋を焼くのはけっこう難しいものです。
返信削除それだけに上手く焼けたときはちょっとした感動です。
祖父ちゃんは孫に少しエヘンと言いました。
以前にも書きましたが子どもの頃のおやつは「ふかし芋」でした。焼き芋は買って食べるもので高かったのか滅多に食べられませんでした。
返信削除サツマイモを焼いて食べるだけならオーブントースターや土鍋方式など簡単レシピは少なくありませんが、焚火で焼くと詩心が味付けされるように思います。ただし、焚火の本番に突っ込むとアルミホイルで巻いてあっても真っ黒に燃やしてしまうことがあります。
返信削除阿倍野筋にあった焼き芋屋は輪切りにして鉄板で焼いていたように記憶しています。
好みの問題もありますが、私は丸焼き派です。
中華料理の最後に出てくる飴を絡めた揚げポテトも大好きです。
なら町では薩摩焼というお菓子が有名です。サツマイモをつぶしてサツマイモの形にするのですからおかしなものですが、これも美味しいです。
長谷やん、久しぶりのコメントです。
返信削除同じ孫との触れ合いの記事でも、私の記事とは違って、長谷やんの記事には、じいちゃんの手仕事や工夫が入り、夏ちゃんの思い出になり、成長するように、との願いが込められています。生来の不器用でそんな工夫は思いもよらない私にはうらやましく、微笑ましく読ませてもらっています。
和道さん、ありがとうございます。私の方こそ兄ちゃんとさっちゃんの成長ぶり(お勤めがきちんとできるなど)を読んで感心しまくっています。
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