私が半生記を振り返ってみて、一番の反省点はフクシマ以前に原発反対の行動を積極的には行ってこなかったことである。
私個人としては、結構古くから原子力の平和利用の問題や危険な側面について書籍を読んだりしてきたが、それも、正直に言えば、フクシマ以後に書架を当ってみて、おかしな言い方だが「ああ、私なりに若い頃から結構問題意識を持っていたのだなあ」と感心したというのが実情である。おかしな言い方だが。
さてその原発だが、結論を言えばそこに群がる利権構造と核武装待望論者の共同の作品だと私は思う。それ以外の建前はみんな嘘だと思う。
原発は安いという神話は、天文学的な事故後の費用を横においても、現に原発のない沖縄電力の料金が本土の料金と大差ないことからも崩れ去っている。
エコなエネルギーだという神話も、フクシマ以後の省エネ技術の進歩や再生可能エネルギーの開発によって崩れており、「脱原発」に舵をきりさえすれば飛躍的に克服されるであろうことは明らかだし、何よりも、フクシマの現実がエコとは真逆の汚いエネルギーであることを証明している。
さらに「原発がなければ電力危機が起こる」という脅迫的宣伝文句も、稼働原発ゼロから1年2カ月たったこの現実が明瞭に解答を出しており、脱原発が夢物語ではなく現実的課題であること示している。
「消費税を1年半延期する」などという、こう言えば悪いが・・実につまらぬ話題ばかりが四六時中テレビを覆っているが、今なお12万人を超える人々が避難生活を余儀なくされているのである。
そして、汚染水は海に流れ、水産物(動物、植物)はそれを蓄積していっているのである。
私は今度の総選挙では、この自民党の推し進める原発再稼働に反対の一点でも日本共産党を躍進させたいと思っている。
思い起こしてみると、安倍晋三氏は世界に向かってフクシマと汚染水は完全にコントロールされていると大見得を切った。事実は、それが大嘘でありハッタリであったことを証明している。
普通の社会では人間性が疑われる所業だと思う。
この一事だけでも、彼が首相の器でないことは明らかではなかろうか。
写真は、『雙魚に封完(そうぎょにふうかん)』という博物館の売店などで市販されている封緘印で、「魚と雁は書信を運ぶ」「魚(鯉)は腹に書信を蔵す」という古詩に基づいていて、雙魚(双魚)とはイコール書信のことでもあるらしい。なので、今度の選挙では再稼働にきっぱり封をしたいと思っている。
これは孫に対する祖父ちゃんの責任だと自分に言い聞かせている。
だが、一人だけでは心細いのでこのブログで大勢の皆さんに力を貸してほしいと頼みまくっている次第。
※ 歳がいってからの体調のことを考えると、いつ何があるかわからいというのが実感です。同感だと思われるお方は「期日前投票」をしては如何でしょう。手続きはあっけないほど簡単です。
今回の衆議院の比例選挙は政党名「日本共産党」と書く方法です。個人名は無効となるのでご注意ください。
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