10年前の2004年(平成16年)というと、私的には仕事の現役中で、どういうわけか想定外?のトラブルの収拾に忙殺されていた時期であった。
そんなあれこれは遠い昔のようで、ついこの間のような気もするが、そういうわけで・・・、情けない話ではあるが、この年については、狭い仕事の記憶以外の記憶が希薄となっている。
さて、来年度から公的年金のスライドが物価上昇よりも低く抑えられることが決定的となった。
早い話が今後自動的に年金が目減りしていくわけで、従来の物価や賃金のスライドに少子高齢化や正規雇用者の減少、それに平均余命年数の伸びという、基本的人権としての社会保障とは異質の理屈(マクロ経済理論)を連動させたからで、その法案が「100年安心」とかいうキャッチコピーの下で成立したのが2004年のことである。このキャッチコピーを盛んに宣伝したのは坂口力厚労大臣を出していた公明党だった。
このように、10年前の悪法が、10年後以降の今のそして未来の年金受給者の生活を確実に悪化させるわけであるから、今になって「私は忙しかった」「私は知らなかった」と言っても手遅れだろうが、反省というか教訓にすべき点はは大きい。
いま現在、自民党は、集団的自衛権も秘密保護法も原発再稼働も過去のことだと言わんばかりで、消費税10%増税の先送りが争点だなどと言っているが、そんなことは全くない。
この国の平和と民主主義、社会保障の将来と民主的な経済再建全てが争点で、何れの課題でも自民党の暴走を許してはならないと思う。
5年後10年後に社会がとんでもない状況に直面してから、「ああ、2014年の総選挙でもっと共産党を伸ばしておくべきだった」と反省しても遅いような気がする。
年金の実質引下げに同意し難いなら、同じような悔しい思いを二度としないで済むように立居振舞うのが大人ということだろうと自分に言い聞かせている。
やくみつるの「小言大言2」に当時の四コマ漫画があった。2004年5月9日の作品である。
思い起こすと閣僚の保険料未納問題などが騒がれて、法案の中身が十分に知らされないうちに強行採決されていたのだった。
四コマ漫画をそのまま掲載するのは著作権の侵害になるだろうから、文字で再現してみると・・、
一コマ目 子供(怒った顔で)「こども年金!? 何だよ それ」
二コマ目 父「毎月一定額をおこづかいから納めれば 就学期間終了後 結婚まで 年金を支払おうじゃないか」「初年度1000円でいいや」 子供「イヤだよ そんなの!」
三コマ目 子供「第一、将来、お金がもらえる保証があるのかよ!」「ちゃっかり 自分のおこづかいのダシにしようてんじゃー」 父「なにを言うか! 親心から始めようってのに!」 母「あなた」 父「あとにしなさい」
四コマ目 母「社会保険庁から督促状がー」 父「シマッタ!会社辞めてから切り替えてなかった」 子供「老後 ボクをあてにされても困るからね!!」
・・・・と、年金の将来が安心ならないことがテーマで、「マクロ経済スライド」が社会全体としてはあまり話題になっていなかったことを傍証している。
※ 衆議院議員選挙の比例代表選挙は「拘束名簿式」なので、政党名「日本共産党」と書いてください。比例代表の候補者名を書くと無効になるので注意してください。
長谷やん、久しぶりにコメントします。
返信削除総選挙の公示日を迎え、ますます冴えわたる長谷やんの健筆ぶりに感心しています。
そんな大切な時期だというのに、私はと言えば、寒さによるパーキンソン症状の悪化と、浄土真宗の最も多忙な「報恩講」の時期が重なり、ブログ更新もままなりません。
ぼちぼち長谷やんについていきたいと思っています。
(数日前からコメントしているのですが、なぜか公開されません。このコメントもどうなることか?)
和道おっさん、ありがとうございます。
返信削除コメントの件ですが、「手書き入力の確認のため・・?」とかいうメッセージでしょうか。
そうだとしたら、グーグル、ブログスポットの方が勝手に処理しているものです。
メッセージに次いで表示されたアルファベットか数字を、読んだ通り枠内にキーボードから打ち込んでいただければ上手くいくように思います。