友人から「干し柿のお菓子だ」と言って写真のものをもらった。
何処の名産品かと思ったが、手作りだというのでびっくりした。
包み紙まで手作りだという。
写真は作者のものを転載した。
今日は義母の外出日であった。
生駒谷の農家に生まれた義母であるから、お菓子などは買ったことがなかったそうで、四季折々の木の実がおやつだった。
だから干し柿は懐かしい好物だったが、これはそれを京菓子にまで昇華させたものだったから、最初は何か判らないようだった。
しかし、食べ終わってから「ああ おいし」と飛び切り大きな声を出したので、此方の方が嬉しくなった。
そして何回も、「おいしかった」「おなか びっくりしとる」「大きな柿やった」と、何回も何回も言い、妻が「お父さんのお友達の手作りやねんで」と説明すると、「お礼言うといてくなはれな」と返事をしたから、余程気にいったのだろう。
渋さ100%の渋柿が半乾燥するだけで劇的に変化する。その甘さは砂糖の1.5倍で、面白いことに甘柿を干してもこのように甘くはならないらしい。
文献では弥生時代から作られていたというのだが、どうして確認できたのだろう。
昔の人々にとっては素晴らしいお菓子だったに違いない。
義母は、甘く美味しいだけでなく、遠い子供時代の味の思い出が体中を巡ったのだろう。
満ち足りた表情で昼寝に入っていった。
よろしゅう おあがり。有難うございました。
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