2014年12月6日土曜日

老舗の絶対条件

20世紀初頭の金剛組
  11月27日の夜中にABCのビーパップ!ハイヒールという娯楽番組を観た。
 その日のテーマは老舗=長寿企業の紹介で、なかでも奈良のプラスティック加工業の三笠産業は、幾度となく立ち至った倒産の危機をその都度新しいプラスティックキャップのアイデアで乗り越えてきたと紹介されていた。
 そういえば、ガラス瓶等の口のところのプラスティックキャップは、後から振り返ってみるとアイデアの宝庫のように進歩してきたことが解る。そのほとんどがここの社長の発明で、世界的なシェアを誇っているらしい。
 「そういえばこんなんもある」「あんなんもある」「たしかに便利や」という知っているものばかりだが、最初に考えついた人は偉い!
 老舗の多くは、このように単に守りが固かったというよりも、守りと同時に新規開拓してきたという話であったことも楽しかった。

 老舗といえば、世界最古の企業が天王寺区の金剛組であることは有名だ。ハイヒール・リンゴが「古墳時代創業」と言ったが、飛鳥時代と言った方が正確だろう。その時期に終末期の古墳の造営はあったにはあったが、基本的には古墳の造営を通じて権力を誇示していた時代が終わって、塔を含む寺院の建立をもって権力を誇示するように変わった後の時代のシンボルが金剛組であるからだ。
 それは、西暦578年に四天王寺建立のために百済から招かれた工人の一人、金剛重光によって創業されたもので、創業1436年ということになる。
 日本には、創業1000年以上の企業が6社、500年以上の企業が39社、200年以上の企業が3000社以上あるらしく、番組ではヨーロッパやアジア大陸の国々では200年以上の企業でも数社しかないらしい。これが驚きだ。
 中国の奥地などに隠れていないかとの疑問もあったが、番組ではそれらの国々では桁違いに大規模な戦争が度々あったからだと解説していた。なるほど、そうなると、この島国はその立地にも助けられて地球上で例外的に平和な地であったということに目から鱗の感がした。
 付言すれば、第二次世界大戦後69年でさえ、ちょっとした国以上の国?で戦争をしなかった例外的な国が日本である。

 ジョン・レノンはイマジンで、地球の上から眺めるように想像すれば国境なんてどこにあるだろうと歌ったが、長い歴史を俯瞰したときも「正しい国境」なんて何処だろうと思う。
 A国が〇〇年時点の国境が正しいといい、B国は○○年だという。
 海洋資源など考えなかった時代は両国の漁民は一緒に台風を避けていた島かもしれない。
 日本共産党は、尖閣諸島も竹島も、そして千島は四島だけでなく千島列島全体が日本の領土であると主張し、中国にも韓国にもロシアに対しても堂々と根拠を示して主張している。そして、外交と平和友好条約で解決しようと言っている。
 外交重視というのは一見弱気に見え、「軍事力の実力で国を守る」的な主張は、一見原則的でたくましく見える。
 しかし、歴史はそんな強そうなリーダーが一番無責任であったことや、庶民を犠牲にしたことを物語っている。太平洋戦争の戦争責任論を想起するだけで十分だろう。
 長寿企業がこの先も栄える国にしておきたいものだ。
 長寿企業が存在し難い、戦争する国づくり・集団的自衛権は早期に撤回させなければならないと思っている。
 ハイヒール・リンゴもええことを教えてくれた。「エッ リンゴが構成したわけではないやろう」って。


※ 衆議院議員選挙の比例代表選挙は「拘束名簿式」なので、政党名「日本共産党」と書いてください。比例代表の候補者名を書くと無効になるので注意してください。

3 件のコメント:

  1. テストです。

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  2.  特に支障なくコメント出来るようですが!
     但しひげ親父ブログは最新のものが表示されません理由は不明ですが当方の操作の誤りかもしれません?

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  3.  chinunoumiさん、了解しました。ひげ親父さんがこんな時期にどうしてブログを更新しないのかは私には判りません。きっと深い意味があるのでしょう。
     私のブログは駄文ばかりですが、今の社会の状況を変えたい一心で、あれも言いたいこれも言いたいという感情がいっぱいです。どうか嘲笑わずにお付き合いください。

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