2014年12月15日月曜日

不思議なマスコミ

  昨夜のテレビもそうだったが、今朝の朝日新聞の大見出しも「自公大勝326議席」というものだったが、なんでそうなるの・・というのが率直な感想だ。
 公示前の議席数との増減を同じ朝日の紙面で見ると、共産+13、民主+11、公明+4、社民±0、維新-1、自民-3、生活-3、無所属-8、次世代-17で、素直に見れば世論は安倍政治を批判したと思うのは私だけだろうか。
 (追記:去年の参院選の比例代表5323万票と今回の比例代表5309万票を比べると、自民1847万→1766万へ減、公明757万→731万へ減、民主713万→978万へ増、共産515万→606万へ増。自公で119万の減。)

 そもそも、「今なら勝てる」と、相手選手が練習も始めていない段階で勝手にプレイボールを宣言してサーブを打ち込んだような選挙戦であった。だから朝日新聞も当初は「自民単独で300議席を超える勢い」と言っていたのだが、結果は290議席である。(追加公認を含まない)
 確かに与党に3分の2を許した、維新が予想外に減らなかった、・・ということはあるものの、そしてそれ自体は決して軽視はできないが、ここはやっぱり、強烈な安倍自民党の圧力で種々「自粛」し権力に迎合するマスコミは触れないことではあるが、今度の選挙の最大の特徴は、安倍政治への明確で強力な対決軸であった共産党の躍進だと私は思う。
 だから私は、議案提案権を獲得した共産党議員団、それに、近畿の清水ただしや東京の池内さおりのような個性的な共産党代議士(宮本岳志もけっこう個性的だが)の誕生を喜びたい。
 そして、応援していただいた皆さんにお礼を言いたい。
 言うまでもなく民主主義というものは議員にお任せして守り進歩するものではない。
 日々の多くの市民運動等々があってこそ議会内でも力が発揮できるものだ。
 そして、そういう運動に日々真摯に取り組み、前向きに生きている人々の姿を見て次の支持の輪が広がるのだと思う。肝に銘じたい。

 受験シーズン本番である。掲載した写真は「当選」のお守りだと思ってもらいたい。

3 件のコメント:

  1.  マスコミの方々は憲法改正を声高に叫ぶ次世代の党を安倍政治の批判者という意味での野党と考えているのだろうか。私は安倍氏よりもさらに右寄りで、今度の選挙の争点にしてもそれを「生ぬるい」「もっと徹底しろ」という立場であったと思う。
     そういう意味で自公と次世代は大括りでいえば同じグループと考える方が正確でないだろうか。
     とすると、このグループは公示前345であったのが328(追加公認含む)と17減らしたのである。一方、共産党が13伸ばし民主党が11伸ばした。そこに注目するのが一番素直な評価だとどうして考えないのだろう。
     私は「自公大勝」的なマスコミ論評に引きずられることなく、大きな変化が起こり始めていることに確信を持つべきだと思うのだが。

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    1.  本日「自公圧勝」報道の異常と特報されています。事実を伝えないマスコミに呆れると共にそら恐ろしさ感じます。
       同じ紙面に開票2日後に殆どのマスコミの編集委員が首相と会食し、お土産までぶら下げていたとは呆れてものも言えません、本当にこの連中はマスコミ人としての誇りもプライドもどこに置き忘れてしまったのかを聞きたいものです。全く呆れます。
       ところで子供の頃椎の実は生で食べていました炒って食べたことはなかったと記憶しています。

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  2.  chinunoumiさん、政府・与党のマスコミ対策の徹底ぶりに恐ろしさを感じるのは同感です。これは明らかに「戦前」の社会です。

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