菜の花と、ルッコラの花と、エンドウの花が咲いているから、いま我が家の庭には蜜の匂いがかすかに漂っている。
そこにセイヨウミツバチと思われる蜂がホバリング(停止飛行)を続けている。
蜜を吸うためにハチドリのようにホバリングしているのでなく、ただただ空中で停まっている。
はて、このミツバチは何をしているのだろうか。
① ここは良い餌場だからと縄張を主張しているのか。それなら、その間にせっせと蜜を運んで巣に貯めればよいものを。それに、誰の侵入を塞いでいるのというのか、その小さな体で。
② 仲間に良い餌場を教えているのか。が、それらしき仲間は見当たらない。
③ クマバチのオスはこのようにしてメスを待っているというが、ミツバチもそうだと書いてある本は見当たらない。
④ この良い餌場の位置情報をしっかりと脳にインプットしているのだろうか。
⑤ 春の日差しを楽しんでいるのだろうか。そんなあほな。
何冊かの本を繰ってみたり、ネットを検索したが、ミツバチのそんなホバリングを書いてあるのは見つからない。
しかし、ほんとうに蜜を吸うでもないのにミツバチがホバリングを続けている。
そして、こんな身近にある普通のような出来事について書いてあるものがない。
世の中、知らないことだらけである。
・・・・・・・ここまで原稿を書いてから、探偵ナイトスクープの面白おかしい昆虫専属博士谷幸三先生にツイッターで質問を行った。ツイッターとフェースブックでお友達にしていただいている。
で、翌日、早速返事をいただいた。「ハナアブです。ミツバチは4枚の翅がありますが、ハナアブは前翅だけが大きく、後翅は退化してほとんどありません。この2枚の翅でホバリングするのがハナアブの特徴です。多くの種がいます。」とのことだった。
エエエエエエエ――――――!!!
ハナアブのことは知っている。ブログに書いたこともある。しかしこれは100%ミツバチとばかり思っていた。言われてみれば写真も翅2枚である。この2枚になったことでホバリングが可能になったようだ。
さて、その理由だが、翅のあるアブラムシが飛んできたら捕食するらしい。縄張だとかメスを待っていると書いてある文もある。
そういえばハイキング程度の山の頂上で、お弁当を食べているときに周りでいっぱいホバリングをしていたような記憶がよみがえってきた。
このような記事を竜頭蛇尾とでも言うのだろうか。
それにしても、谷先生ありがとうございます。
先週一週間岡山の山に籠っていました。行った時は落葉した木々が帰るときには新緑に包まれてその移り変わりの速さに自然界の力を感じました。畑の畝立てや、雑木の伐採をしてる時ずっとクマバチ(と思いますが)私の頭の上をホバリングしてきます。最初は威嚇されているのかと思っていましたが飛び方を見ているとホバリングから突然前進、方向転換を繰り返しまた戻ってきて又私の周りでホバリンします。その繰り返しでどうやら私の汗や匂いで寄ってくる小さなちいさな羽虫を捕食しているのではないと、長谷やんのこのブログを思い出しました。寄ってくる虫は見えませんが間違いないと思います。クマバチ?が可愛く思いました。しかしこれから暑くなると私の汗に大きなアブがまとわりついてきますがこれには手を焼きます。
返信削除同感です。落葉樹の芽吹きの際の成長の速さ(2日で全く姿が替わります。)は驚異的です。宮仕えに汲々としていた頃には全く見えていませんでした。
返信削除楽しい?山の生活、引き続きお教えください。