今年の花粉症の症状は桁違いに軽いのでホッとしている。
くしゃみが連発するくらいはどうということがない。
ひどい年には夜寝るときに鼻が詰まって眠れなかったり、目がかゆい、鼻が出る、頭が重い等々の症状が重なっていた。
今年は1月から飲み薬、目薬、点鼻薬を始めたが、目薬と点鼻薬は数回使用しただけである。
ただ例年と違うのは、鼻の奥がスーッとするということで、葛根湯加川芎辛夷(カッコントウカセンキュウシンイ)と辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)という漢方薬を毎食前に飲んでいる。
これのお陰か、ただ花粉の量が少なかっただけかはわからない。きっと後者だろう。
花粉症というと、近頃は『じゃばら』の人気が沸騰している。
ロシアのクリミア併合に利用されたくない実例であるが、産地は全国唯一の飛び地の村、和歌山県北山村で周りはすべて奈良県と三重県である。
『じゃばら』は、ここに自生していたスダチやカボスのような柑橘類で、知る人ぞ知る幻の柑橘類であったが、昨今は『花粉症に効く』というので大ブレークしている。
我が家ではもともとこの種の酸味が好きだから、遊びに行った折(筏下りは予約制を知らずに乗れなかった)には買っていた。
それが、元々和歌山の南紀出身のスーパーでちょっと品ぞろえに特色のあるメッサという近所の店に出ていたというので、妻がドリンクと飴を買ってきた。
今年の症状が軽いのは「じゃばら」のお陰と言いたいが、症状の軽いのはそれ以前からであったので、そこまで言うとウソになる。
『じゃばら』という名前はいかにも和歌山という感じがする。
和歌山弁ではラ行とダ行がひっくり返り、例えば体のことを「かだら」と言う。
言ってる本人に指摘すると、「そんなこと言うてないよ」と否定するが、きっと頭の中では「からだ」と思って口が勝手に「かだら」と言うのだろう。
だからこの柑橘類のほんとうの名前は『じゃらば』あたりかも知れない。
それぐらいのことが不思議でないくらいその地は秘境である。
「ゆずでもない すだちでもない とんでもない! 紀州の へんな みかん」というキャッチコピーには大笑いをするが、丸に「邪払」の印影はそこまでやるかと言ったところ・・・。
いやいや、ここには1970年頃から全国の田舎で掃き出されてきた魑魅が最後に辿り着いているかも・・・と思ってみたりする。
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