山背(やましろ)だより・・・京阪奈の狭い範囲の役にも立たない些細な日常を綴っています。・・・(お気軽にコメントください)(匿名で記載し本文に名前を入れる方法も簡単です)。 スマホの場合は、最終ページの「ウェブバージョンを表示」をタッチして、ウェブバージョンの右にあるアーカイブで年月をタッチしていただくと以前の記事を読んでいただくことができます。ウェブバージョンの最終ページの「前の投稿」で遡ることも可能です。
2014年4月20日日曜日
張子の猫
ちょうど一世代のローテーションが成ったなあと感慨深く実感している。
端午の節句を前に、孫娘のために「張子の猫」を押入れの奥の方から引っ張り出したからである。
この張子は、寅で有名な信貴山朝護孫子寺の由緒正しい?張子である。
それは、物部守屋を討ちに行く聖徳太子の祈願に毘沙門天が応えたことに由来する。
しかし信貴山には申し訳ないが、息子が今の孫と同じ年齢の時、その虎の顔が怖い怖いと泣いたので髭を全部抜いて「猫さんやから怖くない」と私が「変身」させたものである。
それを息子の娘=つまり孫がいま喜んで首をつついている。
私は長男ではなかったから、我が家には基本的には古いものを引き継いでいない。だから、昔のイメージでいえば分家(新宅)のようなもので私たち夫婦からスタートしている。
その、ほゞゼロからスタートした家庭で息子に買った張子を、ついに孫が遊ぶようになったのが感慨深いのだ。
家の意識など全くない我が家だが、人は生まれ育ったことだけでも奇跡なのだから、この「張子の猫」が代々引き継がれていってほしいと願っている。
「怖いから嫌や」と息子の泣いたのが昨日のようである。
張子もそれほど傷んでいない。
だが、当方だけは大きく年老いた。
此の頃はその老いっぷりが楽しくなってきている。
いつまでそんなやせ我慢が言ってられるやら。張子の猫が笑っている。
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私にとって信貴山は最も馴染み深い山でした。自転車で高安付近まで行き何度も遊びで登りました。その当時張り子の寅はそんなに見かけませんでしたが、その張り子の寅を代々作っておられるのが峯さんです。最近、正月の干支飾りを買うようになりました。
返信削除あまり大きなものだと場所をとるので小ぶりなものにしましたが、それでも鼻の先からお尻のところまでで35センチあり、飾り映えのする張子です。これ以上大きなものは幼児には玩具でなくなります。こういうものは一つひとつ表情が異なるので自分の気に入ったものを探すのも楽しみです。
返信削除信貴山には阪神タイガースが奉納した大きな虎の像もありますが、長い間優勝から遠ざかっていて、お山の霊験に味噌をつけています。