このたびは 衣(きぬ)もとりあへず 手向山 もみぢのにしき 神のまにまに
こうなることは七割がた予想していたことだが、ほんとうにそうなった。
13日の記事で七五三用の草履をネットで購入したことを書いたが、予想どおり孫の夏ちゃんは「大人の気まぐれなんかに付合っていられるか」と、草履はおろか着物の着付けさえ断固として拒否をした。
現地で気が変わったらと、一式を車に積んで出発したが、この娘は言い出したらきかない子で、窓の外を指して「あの子も着物を着ているねえ」「この子も着物を着ているなあ」「着物を着ないと千歳飴をもらえないらしい」と誘導したが、「ナツキは着ない」とピシャリと言い返す。
ということで、「幣(ぬさ)もとりあへず」どころか「衣(きぬ)もとりあへず」、紅葉真っ盛りの手向山八幡宮に向かった。
もう一度言うが、三割に期待しつつ、七割がたこうなるのではないかと思っていたので、それほど落胆もしなかった。
結局、ワンピースで通したのだが、これがお母さんも着ていたワンピースというのだから、記念すべき七五三として全く不満はないし、本人もいたって機嫌がよかった。
大混雑の春日大社を横目に通り越して手向山八幡宮に行ったのだが、早かったせいもあり、単独でお祈りをしていただいた。贅沢なものである。神職にシャッターまで押してもらった。
親の躾だろう、手水(ちょうず)もするし拍手も見よう見まねでしっかりする。仏前でも手を合わす姿が爺バカにはたまらない。
その後、境内の『菅原道真公腰掛石』に腰掛けてパシャがこの写真。
さらに、隣の三月堂、二月堂、まんなおし地蔵尊の石碑を巡り、二月堂下の恵比寿様等の各社の鈴を鳴らして回ってきた。
千歳飴を頬張る姿に西洋人がハロー!ハロー!と喜んで呼びかけてくれたりして楽しい七五三だった。
ただ、これが着物姿だったら、外国人にモデル料を貰わなければならないほどもっと脚光を浴びていただろうと、祖母(妻)は少しだけ残念そうだった。
「ヤッター」私の予想通りです。草履の件あたりから爺婆の期待は裏切られるだろうと思っていました。将来は「ダンダリン」間違いなし。
返信削除長谷やん、なっちゃんの着物姿が見れなかったこと、本当に残念でしたね。
返信削除なっちゃんの頑固さは、我が家のさっちゃんの頑固さとよく似ていますが、ジェンダーの方向が真逆のようです。うちのさっちゃんは、自分が可愛らしくなることには貪欲なほど頑固です。
昨年のことですが、うちでは信仰上の理由からお宮参りはせず、七五三の前撮り写真だけ写真館で写してもらいました。その際、30分以上もかかる着物の着付けにも、頭のアップにも、じっと我慢し、耐えていました。その他のことでは、自分の嫌なことは泣き騒いで断乎として拒否するさっちゃんを見ている私たちには信じられない我慢強さでした。
また爺ばかを競うようなコメントになってしまいごめんなさい。
ひげ親父さん、貴殿の予想どおりで面目ない。
返信削除和道おっさん、さっちゃんの話はいつも愉快です。我が家は神仏混交で三月堂の不空羂索観音さまにもお参りしてきました。
ご両人には申し訳ありませんが、わが夫婦はまったくめげておりません。「来年は満年齢でリベンジだ」と意気軒昂です。えっ、痩せ我慢?
なっちゃん!最高です。
返信削除ブルーのマントがとても似合って可愛いです。
意志の強さはお爺ちゃん二世?あれ三世かも?
さあ大切な草履はいつ履くのでしょうか?
将来はやっぱり「ダンダリン」
ミリオンさん、他愛ない爺バカ日誌にコメントありがとうございます。みなさんが、「甘やかしすぎやろう」とのお叱りでなく、「しっかりした子」とお世辞を言っていただいているのを真に受けて喜んでいます。
返信削除来年には理屈も少々理解できるでしょう。来年は満年齢で七五三です。
やっぱりなっちゃんは長谷やんの孫です!自分をしっかり持っている。末が楽しみ。かわいい♥♥
返信削除yukuriさん、ありがとうございます。しかし、冷静に考えますと、唯の野生児のわがままですね。はい、解っております。
返信削除