夏風邪がマシになったので義母の入所している施設に行った。主治医の了解済みである。
それでも、マスクを着用し、体中にアルコール消毒という完全武装で入っていった。
何か冷たい飲み物をと思って『なっちゃん』という缶ジュースを持って行ったら、缶を見て喜んでくれた。 『なっちゃん』は曾孫の名前である。
部屋の中の整理の後、共有スペースに移動したら、義母は私を何人かに積極的に紹介した。「娘の旦那さんですねん。」と。こんなことは今までほとんどなかったことだ。
これは裏返して考えると、「私はこのとおり見捨てられた可哀想な老人なんかじゃない。」とアピールしているようだった。
思い過ごしかも知れないが、チョッとそんな表情が表れた。
これでもか、というほど妻は携わっているつもりだが、心のケアほど難しいものはない。
もうすぐこちらが介護される身になるのだが、親の介護は自分のその時のための予備校だと思う。
言うほど簡単なものではない。
だが、介護の終了を指折り数えて待つのでなく、老朗介護というステージを精一杯楽しめるように努力してみたい。と言ってこれと言ったことは何もできていない。そして、つくづく「男はだめだなあ。」と日々思い知らされている。
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