私が鈍感なのかもしれないが、いつ頃からサーモンのお刺身がこんなに出回って来たのだろう。昔はなかった。それに、お刺身なのにほとんどが輸入もので、しかも養殖である。かつ安い。
養殖といえば、養殖ブリと天然ブリが並んで売られていることがあるが、こちらは養殖ブリに天然ブリの倍以上の値段が付いている。
私の頭の中の既成概念では、大量飼育の養殖ものが質より価格ということで安いというイメージであったから、知らない間に「世間の常識」が180度変化していたらしい。この理由は今のところ私は知らない。
近頃の大型スーパーでは肉や魚の素材売場よりも総菜売場の方が断然広くなっている。そして、魚売場の魚よりも大きな煮魚、焼き魚が素材よりも安い値段で売られている。
全ては科学技術のおかげで出現した低価格、あるいは美味なのだろうか。それ程単純でお人好しでいてよいのだろうか。
狂牛病騒動の折に、草食動物である牛にトウモロコシ(これ自身草ではない。)プラス牛の骨粉を食べさせていたことを知って驚いたが、養殖魚の健康管理といえば聞こえは良いが、抗生物質漬けや成長ホルモン投与はないのだろうか。アメリカでは遺伝子組み換え養殖魚が出回っているという。
上は遺伝子組み換えサーモン。 通常の2倍のスピードで成長する。 かつ巨大である。 TPPでこんなのを食べさせられたらたまらない。 |
食材に関しては、アメリカ産と中国産には信用ならないところがある。
「㈱貧困大国アメリカ」(岩波新書)は、現代人必読のテキストだと思っている。騙されたと思って購入してほしい。心配性の人なら眩暈を覚える食の現実がルポされている。
TPPというのは要はアメリカ基準に従えというものだろう。そのアメリカは、いま音を立てて崩壊していっている。その音が聞こえにくいのは従属国の悲しさである。
子や孫に食の安全を残したい方々は、TPP絶対反対でブレのない日本共産党にその思いを託してほしい。
アメリカの抗生物質の7割は家畜に使用されている。2013年2月全米薬剤耐性監視システム発表の年次報告書は、七面鳥ひき肉の81%牛ひき肉の55%豚ロース肉の69%鶏肉の39%から抗生物質に耐性を持つ細菌が検出されたという。この国はどこに向かっているのだろう。
返信削除6月18日の「証拠隠滅」にひげ親父さんから「戦争や戦後のことを語り伝えることの大切さ」をコメントいただきましたが、此の度、スタジオジプリの小冊子「熱風」7月号特集部分が無料ダウンロード(8月20日まで)できることになりました。宮崎駿氏など私より少し上の世代の貴重な証言です。STUDIOGHIBLIと検索すればたどり着けます。ぜひとも今すぐご一読されるようお勧めします。
返信削除サーモンの刺身が広まったのは90年代からだと記憶します。すしネタにももともとなかったのに、回転ずしでは安価で脂の乗る魚として一気に広まったと思います。
返信削除養殖と言っても、卵から育てるものは少なく、多くは海で捕まえたものを、養殖の網の中で太らせて脂を乗せてから出荷するので、その経費の分高くなるのだと思います。
mykazekさんコメントありがとうございます。回転ずしから広まったとのことですが、今朝の新聞の広告欄の週刊誌の見出し中に、『激安ニセモノ食品が危ない 回転寿司チェーン編 サーモンは人工着色剤できれいなオレンジに』という文字が踊っておりました。
返信削除それから、これまでの私の感覚からすると、天然モノより高い養殖モノを買う気にはならないのですが、「高くても養殖モノのブリ方が美味しい」というのが世間の常識なのでしょうか。
養殖モノが天然モノより、高いとか旨いとか初めて聞いてビックリしています。
返信削除ナスやキュウリは自然(天然)に栽培すれば、曲がって大きくなるのが当たり前です。また、野菜の葉っぱは虫に食われるのが当たり前です。虫も近づけない農薬たっぷりの野菜は、人間にも良い筈はありません。曲がったキュウリとか虫食いのキャベツとかは、自分で作った人しか食べませんから。
日本もTPPの土壌が浸透してきて、空恐ろしい時代になって来ていると思います。元気なうちは猫の額ぐらいですが、山から腐葉土を運び畑を耕して、TPPに抵抗していきます。
神様は不公平にお創りになっていて、大酒呑みが長寿を謳歌する一方、健康オタクが病に悩まされるのもよくある話です。
返信削除しかし、マスで言えば、健康な海や大地からの恵みが一番だと私は思います。この点に関しては反論も多々あるところですが。今、アメリカは壮大な負の実験をしていると思います。アメリカというと、広大な大地で素朴で大規模な第一次産業を繰り広げているように誤解されている向きもありますが、実は農業も漁業も工業の思想・システムで効率一辺倒になっています。野菜も魚も工業製品と言えそうです。
桁違いの水俣病、イタイイタイ病的問題が彼の大陸で起こるのは何年先のことでしょう。起こることは間違いありません。