一坪農園以下の、花壇よりも小さな畑で毎年夏野菜を作るものだから、忌地(いやち)=連作障害が起こることは解っているのだが、と言って、トマト、胡瓜、万願寺、ササゲは外せないから、毎年懲りずに賭けのように高密度栽培を行なっている。
トマトは数の採れない大玉、中玉は収穫量が寂しいので、フルーツトマト系のミニトマトにしたのはまあまあ「当たり」だったようだ。
ただ、「当たりだ」「豊作だ」と言っても老夫婦二人の食材としては十分だと言う程度のことで、ままごとのような菜園である。正確に言葉を選べば「不作ではない」程度の出来だろう。
散歩の方々が我が家のトマトを見て「ウチではうまくいきませんわ」とおっしゃるが、よく聞くと大抵大玉種で水のやりすぎのようだった。私も何回か失敗してきている。
胡瓜は、今年は私の大好きな「半白」(黒イボ白胡瓜)の出来がよく、妻の好きな「四葉」(皺が特徴の白イボ青胡瓜)の出来はよくなかった。
「半白」はこちらの収穫量(食事量)を超えた分が黄色く30㌢以上の瓜のようになるが、実は私は、その固くなった黄色い皮を適当に剥いて、この、種とジュースいっぱいの大きな胡瓜を糠漬けや塩漬けで食べるのが大好きで、妻は食費が安くつくと喜んでいる。
白胡瓜の大きなのは絶対にスーパー等では売っていないから、白胡瓜は自家製夏野菜の雄だと決めて勝手に表彰している。
万願寺は例年並みだから秋が楽しみだし(ちょっと夏休みの後でもう一度実が増える)、ササゲは65㌢級のがいっぺんに登場してきて、「ああ、お盆が近くなったなあ」と教えてくれている。
反対に、オクラの成長は悪く、青紫蘇はオンブバッタの大集団に穴だらけにされている。青紫蘇はそれでも新しい葉を出すのでそれを収穫しているし、少々穴だらけであっても味は変わらないから笑って見ている。私も大人になったものである。
こうして、我が家の無農薬有機夏野菜は、子供たちが来たときの最高のお土産になっている。
グリーンカーテンと一緒に、青じそを小さなプランターに植えたら、採れるは、採れるは、こんな簡単にベランダで出来るのなら、スーパーで売っている青じそは、いったい誰が買うのか、いらん心配をしている。
返信削除!ひげ親父さんのように鼻で笑いながら食するとなお美味しい。
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