山百々(やまもも)は「隔年着果」で豊作と凶作を繰返すので、我が家の周囲1kmでは今年は見事に不作である。去年は鳥も振り向かないほど成っていたというのに・・・・・。
(だいたいが果物には確実に不作の年がある。)
去年道路上を真っ黒に汚し、周囲に果実酒の匂いをぷんぷん振り撒いていたあちこちの〈馴染の〉木のほとんどが「実?って何のこと」と言わんばかりのそっけなさである。隔年着果お見事!と言うしかない。
それでも、天邪鬼と言うか、個性的というか、「私は私」という木があって、そんな木を見つけて収穫するのは文字どおり収穫らしい収穫で楽しい。
豊作の去年は収穫の意欲も減退したから、私というのも我ながら身勝手というかあまりに発想が凡人過ぎて恥ずかしい。反省。
収穫は朝の5時から、スーパーのビニール袋をポケットに、早朝散歩を兼ねて夫婦で行なった。下の写真は器の手前に30cm定規があるのでお判りのとおり、それでも(不作にしては)結構な収穫だった。もちろん他人様のためにもたっぷり残してきた。
それほどに・・・、不作だと言ってもこの街に 山百々(やまもも)の木は多い。(収穫する人が少ない?) 小粒の木、中粒の木、そして少ないけれど見事な大粒の木もある。この大粒の木の手の届くところは先客により坊主である。
一般的には「雌雄異株のため街路樹には雄株を使う」と本にはあるが我が街では雌雄半々というよりも実をつける雌株が多い。この本の記述はいったい?$#&%???
義母のところに持っていったら「おいしい」「懐かしい」と喜んでくれた。
後はたっぷり砂糖漬けにして冷蔵庫に保管しておき、いつか来る子や孫たちを喜ばせたい。
昼に買い物に行ったついでにさらに一盛採ってきた。(朝の分を全部熱を通して砂糖漬けにしてしまったので・・・、)
そして今度は昼食前に塩をつけて老酒を飲んでみたら、これもなかなか乙な味だった。
当然だ。あの大酒のみで有名な李白が・・・、
玉盤楊梅為君設
呉塩如花皎 白雪
持塩把酒但飲之
「ヤマモモを用意した。呉の塩をつけて一杯やろう。」と吟じているのだから。
(注) ヤマモモは山の桃ではなく、山に(で)いっぱい実をつけるから山百々・・という説があり非常に説得力を感じている。真偽は知らない。
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