政局などというのは一番興味のないところだが、確か安倍前首相が禅譲?の候補として名前をあげていた岸田氏が結局安倍氏に支持されず、安倍氏が高市氏を支持するという報道に接し、へえ~という気持ちで、少し政局についても考えてみた。
岸田氏は9月2日のテレビ番組でモリトモについて問われ「国民が判断する話だ。国民が足りないと言っているので、さらなる説明をしなければならない課題だ。国民が納得するまで説明を続ける」と語った。
その後、候補者が乱立し、しかも岸田氏の支持率が急速に低下し、岸田氏は9月6日のインターネット番組で「再調査をするとか、そういうことを申し上げているものではない」と述べ、再調査は必要ないとの考えを強調した。
こういうのは一般的には「後の祭り」といい、安倍・菅政権を支えてきた安倍や麻生からすると「信用ならん奴」ということになり、安倍の高市支持になったのだと思う。麻生派の河野を含めて候補者はいずれも安倍・菅悪政に多かれ少なかれ参画してきた「同じ穴の狢」であるが、マスコミはレース予想ではなく、モリカケサクラを候補者に問うべきだろう。
特に俄然注目を浴びだした高市氏は、「説得できない有権者は抹殺」などという記述のある、ナチス礼賛本に推薦文を寄せたり、ネオナチ団体代表とツーショット写真を撮っていたり、「先の戦争は侵略戦争ではなかった」「国会デモを取り締まれ」「福島原発事故で誰も死んでいない」などという暴論を吐いてきた。
また、その言論弾圧体質も有名で、総務相だった2016年には“国は放送局に対して電波停止できる”と国会答弁したこともある。しかもつい最近も、ヘイトデマで敗訴したばかりの『虎ノ門ニュース』出演、「Hanada」では“大東亜戦争”肯定論を寄稿している。こういう時代錯誤の人物に政権を委ねるわけにはいかないが、もし彼女が政権を担うなら、総選挙で政権交代の声はいやがうえにも高まるだろう。
はからずも、自民党にとって一番の泣き所(最重要課題?)は総選挙でモリカケサクラを問われることだということが明らかになったのではないか。他の無策・悪政はムニャムニャと言い逃れができても、これだけはどうしようもない、言い逃れができない。だとすれば、大阪の住民投票で、トコーソーなどという言葉でなく「大阪市廃止反対」で的を射たように、モリカケサクラに群がった利権と時代錯誤の右翼政治の責任を問うというキャッチコピーが強調されてよいのではないか。
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