ピーコ、谷口真由美、佐高信共著『お笑い自民党改憲案』のサブタイトルが「笑った後で恐くなる」だった。
けっこう緩い座談会のようなものだから、資料としてはあまり使えないが、読んで、へぇ~と感心するところも多かった。
自民党改憲案が天皇を「象徴」ではなく「元首」にしようとしているところでは、
谷口 美智子さんが2013年の誕生日の談話で、五日市憲法を取り上げて「市井の人々の間に既に育っていた民族意識を記録するものとして世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います」ってしゃべってはるんです。すでに安倍政権でしたから、すごい政権批判です。
佐高 最近になって石橋湛山の手紙が新たに発見された。1956年石橋が二・三位連合で岸を破って、しょうがないから岸を外務大臣ということで組閣する。そうしたら天皇が岸のところを指さして「これは大丈夫か」って聞いたというんだよ。
谷口 (生前退位で)一番の問題は自分たちが「辞めたい」っていうことを一切言えないことです。人権としてどうなのかと思います。
佐高 それと、やりたくないこともやらされてるのかもしれない。2013年4月28日「主権回復・・式典」というのを「沖縄屈辱の日」に開催したじゃない。そのとき天皇はあいさつしなかった。たぶん天皇が抵抗したんだと思う。
ピーコ 自民党改憲案では、元首なのに政治的なことは何もさせないって言ってるわけじゃない。
佐高 皇室は完全に利用の対象なんだよ。
・・・・等々、あまりに常識的な「正論」が続いていた。
本の帯の裏側に『自民党支持者の必読書』とあったのも、単なるジョークではないと思う。
「家庭を持たない人はみんなマイノリティになっちゃう」ピーコ
「自民党がやりたい放題のことを書いてる。ギャングの掟みたいな話」佐高
「平和憲法に関する知識が足りない人たちが作ったアホみたいな改憲案」谷口・・という一言も的を射ている。
美味しいと胡瓜の煮物見直され
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