〔知識はすべて疑うことから始まる。疑うことがなくては、本当の知識は得がたい。疑い始めると、すべてが疑問にみえる。それを一つずつ解き明してゆくところに、知的な世界が生まれる。単に知識のことばかりではない。世上のありかたすべて、そのままでよいはずはない。〕〔白川静 回思九十年〕・・・・という文章を見つけた数日後、大門みきし参議院議員の「妄想敵」と題したエッセイを読んだ。
曰く、〔政府・自民党が戦争法案のために北朝鮮・中国脅威論を振りまき仮想敵を演出しているが、2008年9月、高知県足摺岬沖で国籍不明の潜水艦が領海侵犯したと防衛省が発表したことがある。
軍事アナリストの小川和久氏などはテレビで「中国海軍の潜水艦に違いない」と断定した。
しかし1週間後、防衛省は鯨を潜水艦と見誤った公算が大きいと発表を訂正。
交信しても返事がないのは当たり前。
お化けなどいないのにお化けがいると思い込み、恐怖のあまり銃を撃ったら人間だった。となると、妄想から戦争が始まることだってある。〕・・・と結ばれていた。
世界中で日本は、突出して国民がマスコミ発表を信じているという統計を見たことがある。
白川先生の言葉を拳々服膺することが大切だ。(主題は以上で終わり)
足摺岬の鯨はもう少しで魚雷をぶち込まれる?ところだった。
世界動物園水族館協会が「イルカ追い込み漁」で捕獲したイルカを購入したなら除名する」と報じられ日本の協会が応じたニュースがあったが、郷里の堺市は、「捕鯨を守る全国自治体連絡協議会」に加入して太地町らとともに「捕鯨と鯨文化を守ろう」と訴えている。
捕鯨は魚雷ではなく銛で対峙するものである。
堺市ええぞ!
愛読書(図書館で)雑誌「上方」にも堺と鯨の話はよく出てきます。経済活動の捕鯨は止めて、文化としての鯨食を認めさせる運動を世界に認めさせるべきだと思います。
返信削除論旨に賛成です。「調査捕鯨だ」と言い張るのも嘘っぽい気がします。
返信削除外交全般や政府の答弁や談話にまで広げるのは牽強付会と言われるかもしれませんが、「タテマエとホンネ」と言って嘘っぽい言葉を弄ぶのはこの国の品位を下げるように思います。