2014年10月2日木曜日

蟄虫戸を坯す

  10月1日は、働いていたときには第3四半期の始まりとの意識が濃厚にあったが、今では「秋分の次候」、蟄虫戸を坯す(すごもりのむしとをとざす)と感じている。・・・と偉そうなことは言えず、これは息子のお嫁さんにプレゼントしてもらった『日本の七十二候を楽しむ』という本をめくって知ったことで、それまでは知らなかった季節の言葉であった。
 それにしても、七十二候は江戸時代に和風に改定されたというものの、その後の地球温暖化のせいだろうか、「蟄虫戸を坯す」というのに拘らず窓の外ではアオマツムシが風情もなんのそのといった様子でリーリーリーリーとうるさく鳴いている。
 この虫だけは「秋の虫」に数えたくもなく、早々に隠れて戸を塞いでもらいたい。

 この間、古書店で、孫のために昆虫大図鑑を買ってきたが、あまりに美しく楽しいので、孫には買ってきたことを内緒にして、私が開いては楽しんでいる。
 図鑑の美しさは息子や娘の子供のころと比べても隔世の感がある。

 今年は珍しく9月から秋らしい気候がめぐってきた。
 孫との電話で、「秋になったら何処へ遊びに行こうか?」「動物園?水族館?遊園地?」と聞いたところ、「お祭り!」とのことだった。孫のいうお祭りは秋祭り等のことでなく、盆踊りのことである。
 「さすが、観てるだけのものでなく主体的に参加したいんや!」と私が言ったら、「先日の綿菓子とかき氷が嬉しかっただけやろう」と妻が冷たく言った。

 エッ、この記事、ラベルが違いますか? 

4 件のコメント:

  1.  秋たけなわ、夏ちゃんとのデートは決まりましたか?これから秋祭りのシーズンです。行き先に迷うのではと他人事ながら心配しています。我街でも明後日だんじり祭です。13号線沿いは堺から泉南にかけて、一斉にだんじり祭です。あちこちでいろんな祭りがありますから、楽しい思い出をたくさんつくってあげてください。

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  2. chinunoumiさん、秋祭りのシーズンたけなわですね。しかし、私のような新興住宅街の住民は多くの
    場合観客です。それでもいいのですが、田舎の祭りの主催者にいる人が少しうらやましく思います。
     さて、お祭りは生活を活性化させます。社会の改革を願う人々は、そういう人情の機微を理解すべきでしょう。・・・と、大阪に向かって呟いています。

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  3. 「四五人に月落ちかかる踊りかな」-蕪村。夢中に踊った子供の頃の思い出、明日は石津神社のふとん太鼓、行けたらいいな~。

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  4.  みなさんのコメントのおかげで、充実した七十二候の記事になりました。

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