2014年10月15日水曜日

まこもたけ

写真はネットから

  妻が「こんなの知ってる?」と言って『まこもたけ』を買ってきた。
  葦などによく似た湿地の植物の真菰に黒穂菌が寄生して茎の根元が肥大化したものらしい。
 その外の皮をむいて、根曲竹のタケノコのようにしてから料理する。

写真はネットから
  全く癖がなく、我が夫婦には「癖がなさすぎる」と不満も残ったが、上品に食感を楽しむと考えれば絶品だった。
 レシピは多彩で何にでも使える。

 そういえば、以前に奈良市の山奥の弘仁寺の黄金ちまき会式に行ったとき、見慣れない田圃に何を植えているのだろうと思ったことがあった。
 少し離れた場所で農作業をしていた方に尋ねたが判らなかったから、勝手に畳表を作る「イ草」だろうと解釈していた。
 今から思えば「まこもたけ」のための真菰畑だったに違いない。

 真菰は、薦被り=菰樽の菰だし、宇佐八幡宮の御神体が菰枕であることは古代史に出てくる。
 さらに、最近お目にかかった水田裕之氏の「水田家の食卓」というエッセイには、「三橋美智也のおんな船頭唄に♪思い出すさえ ざんざら真菰・・とある」とあったし、「出雲大社の注連縄にもこの葉が使われている。お釈迦様も病人を葉の上に寝かせて治療にした」とあった。
 神事にはよく使われているようだ。
 というようなことを思うと、味とは別に、何か有難~い食べ物を戴いたような気になった。

5 件のコメント:

  1. 山形の銀山温泉で食べた根曲り筍のおいしさは今も忘れることが出来ません。しかし、お宅の近所は変わったモノを売ってるんですね、羨ましい。

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  2.  私も知らないものでした。
     売っていたのは「ならCOOP」です。生産者は中誓多林営農組合です。
     ネットで調べてみると、けっこう各地で食べられているようです。

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  3. 石原裕次郎と浅丘ルリ子が歌った 夕陽の丘の歌詞に
    真菰の葦は風にゆれ。。。。とありますね

    まこもたけだったんですね  地名かなと勝手に思って
    いました 「笑」

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  4.  夕日の丘の歌詞は知りませんでした。
     なお、真菰のすべてがマコモタケになるのかどうかは知りません。説明書きでは、食用菌である黒穂菌が寄生して茎の根元が肥大化したものとあります。
     さらに、中華料理では高級食材です。低カロリーなうえに、食物繊維が豊富で味にクセがなく、タケノコのような食感とほのかな甘みが特徴です。炒めもの、天ぷら、煮物、サラダ、酢の物、漬物など多彩な料理に利用できます。とあります。
     我が家ではクセのないのが少し物足りないと感じましたが、これは世の中の少数派でしょう。

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  5.  10月29日付け赤旗の「聞いて聞いて」欄に美濃加茂市の読者から「炒めても天ぷらでもサラダでも・・毎食おいしくいただいている。」・・との投稿が載っていました。知っている人は知っている食材なのですね。

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