先日は孫の夏ちゃんのお誕生日プレゼントにシーソーを作ったが、後日、妻が夏ちゃんの家から帰って来た時、『「この次はドールハウスを作って」って言ってたから「お祖父ちゃんにまかしとき」って答えておいたよ』と一方的に業務命令を私に発してきた。
ドールハウスというと今からウン十年前、職場の同僚(若い女性)が作っていて、その作品を彼女のHPで見たことがある。
その種の専門的なカテゴリなど私は知らないが、言ってみればそれは見事なジオラマの世界で、精巧な芸術作品だった。
だから、と言うべきか、その素晴らしい作品を作っていた女性はその後退職し、今では絵画教室を主宰するなどプロの画家になっている。
しかし、夏ちゃんの欲しいのはそんな美しいジオラマの世界ではないはずで、お人形遊び、ままごと遊びの夢が広がる舞台が欲しいのだろう。・・・・と、勝手に解釈した。
そこで、例によってコーナンの木材売り場にとりあえず出かけた。
そこの材料を見ているうちに何となくイメージが湧いてきた。
繰り返すが、私のイメージは演劇の舞台上に作られたような家である。
あまりリアルに作らず、夏ちゃんの想像力が広がれば好いと考えた。
作り始めると、リアルに作ってみたい、いろんな家具を作ってみたい、照明器具も光らせてみたいという衝動が湧いてくるので、『作ったらあかん』『作ったらあかん』と必死になってそれを抑えた。
既成概念に固まった大人の悪い癖である。
ラワン材と接着剤だが丈夫に作ったつもりで・・・.、値段に糸目をつけないなら一枚板で丈夫に作れるが、廉価で強度を出すのが一番の工夫どころ。
幅は110センチ程にもなってしまった。
夏ちゃんの家に持っていくと、屋根がすべり台になったり、積み木で玄関を作ったり、すぐに想定外の遊び方もした。
出来合いの人形ではなく、積み木の一片が動物になったり人形になっているようだ。これがいい。
ドールハウスというよりもドリームハウスになってくれればいい。
夏ちゃん幸せ!いろいろ想像力を膨らませて楽しんでいるのが目に浮かぶようです。
返信削除yukuriさん、コメントありがとうございます。
返信削除夏ちゃんが想像力を広げて遊ぶように、そういう状況を想像しながら作っていた私も楽しく遊びました。
宮大工の様な素晴らしいドールハウス感嘆します。夏ちゃんの記憶にも60年は残ると思います。私も3歳ぐらいの時、近所の大工のお爺さんが、夢のような宝船を目の前の桜川に流してもらって、両親と見たことを何となく覚えています。
返信削除宮大工仕事とは対極のような荒っぽい仕事です。
返信削除記事に書きましたように、窓をガラスのようにしたい、窓の外の樹が見えるようにしたい、カーテンをつけたい・・・・等々と思いましたが、あえて、エイヤッというテンポで舞台上の大大工のように仕上げました。
いや~結構、結構、これぞまさしく「ドリームハウス」です。夏ちゃんの所望した「ドールハウス」はこれでしょう。私ならもうちょっと備品を付けてしまいそうですが、これでいいのでしょう、納得。
返信削除五重塔をプラモで作ったり爪楊枝で作ったりというのがありますが、途中でそのように私が遊びたい気になりました。
返信削除しかし、リアルで精密な絵が「よい絵本」ではないはずだ!と思い返しました。