2010年11月20日土曜日

紅葉の奈良でいろいろ感心した

  紅葉といえば鹿でしょうが、角を切られた牡鹿はなんとなく間抜けなもので、なんとなく己が姿とダブって見えてブルブル。
 
 昨日は春日大社の花山院(かさんのいん)宮司の「春日の信仰」という講演を拝聴しましたが、正直に言えば「地元の中小企業の親父さん向き(失礼)の内容でした。ただ、脱線した話・・・「花山院家のいろんなご先祖の逸話」や「お能と春日大社の関連」等面白い話も少なくなく総じて満足しました。

 今日は、松本清張の『火の路』を巡る講義・・・・飛鳥の拝火教・・・を国文学の立場から・・を受講し、これも知的刺激の大きなものでした。
 私は近頃、故福永光司氏の著された日本文化の中の道教に興味があり、拝火教(祆教・ゾロアスター教)が直接ペルシャ人によって伝えられた(松本清張はそのように考えていた?)というよりも、一般的な仏教や陰陽道(これ自体道教)の中に包み込まれて渡来してきて日本の深層文化の一翼を担っているとの感想を抱いていますが、この勉強は先が長そうです。
 
 「道教が日本文化の深層を構成している」との論は、天皇や神道の神聖性維持の上からは許し難いとお考えの人から圧力を受けているようですが、それ故に避けて通ってはいけない問題だと思います。
 素直に見れば、日本の年中行事って、その多くが道教に由来しています。


 閑話休題
 紅葉といえば、・・・・今秋、平成中村座に行きました。大阪城の文字どおりの芝の上、その「紅葉狩」のクライマックスで、アッという大仕掛けが・・・・・・
 中村勘三郎はただ者ではないですね。
 観劇の女性陣も紅葉に負けず劣らず艶やか。それに比べて男性の総じてくすんでいること。平均寿命の圧倒的差異が納得、納得。
 やっぱり 紅葉はいいものですね。 

2 件のコメント:

  1.  ご同感、ただ借景(対象がどちらかどうか)とマッチして初めてその場の紅葉も壮大でもあり貧弱でもある様な気がします。

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  2.  コメント2 様々な場所からの時代背景等提起をされていますが、よくまあ行動範囲の広角なことです。

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