2010年11月23日火曜日

神農さんの張子の虎

  大阪のお祭りは「えべっさん」に始まって「しんのうさん」に終わるといわれます。
  大阪市内のど真ん中、船場、道修町(どしょうまち)の「少彦名(すくなひこな)神社」は「神農さん」として親しまれ、神農祭の今日は、正倉院展なみの順番待ちでようやく参拝できました。

  五葉の笹に付けられた張子の虎を求めると、巫女さんが「無病息災、家内安全、ご利益がありますように! ようお参りいただきました。」と個別に鈴を振ってくれましたので、通常の寺社の縁起物よりも“ありがた~い”気に・・・・。

  現代社会の病巣は、コレラ退治の張子の虎をもってしても治療しがたいほど重篤ですが、「せめて親類縁者には大難小難、大難小難」と極めて小市民的にお願いしました。

1 件のコメント:

  1.  神農さんの張り子の寅、歴史は古いそうです。昔の大坂、御堂筋沿いに、たくさんの紙張り子職人が住んでいたそうです。大坂は経済の中心地、帳面など沢山の紙の需要と消費があり、当然使い古し「反古紙」が出ます。これを再利用したのが「紙張り子」で、大阪人の「始末」の表れ。と、これは雑誌「大阪人」の受け売りですが、ついでに、神農さんの夜店に「まねき屋」という郷土玩具のお店が出てませんでしたか?消え去った大阪の郷土玩具(主に紙の)を再現している若い人がいます。

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