手前が奈良市。向こうは木津川市 |
田舎道ではない、大規模な住宅地の中の幹線的な道路です。
この季節はナンキンハゼが赤、黄、緑それぞれに眩しく輝いて素晴らしい「紅葉ロード」です。
しかし、毎年その紅葉前に奈良市は必ずナンキンハゼの剪定を終えます。必ず。(写真の手前の木々)
確かめたわけではありませんが(この推定が間違っていたらごめんなさい)、きっと、「落ち葉で道が汚れる前に行政の責任で対処してほしい」という「住民の声」に奈良市は忠実に対応しているのだと考えます。
「わが家の前に(勝手に)市の(植えた)街路樹の落ち葉が散らかっているじゃないか」という強い意見(クレーム)の前には、「せっかくの紅葉を愛でたかったのに」というような軟弱な住民の声なき声は、木枯らしとともに吹き飛ばされたのでしょう。
市役所も、「紅葉あってのナンキンハゼでしょう!」「気になるなら、暫くの間ぐらい自分達で掃いてね!」とは口が裂けても言えないのでしょうね。きっと。
人間の感受性は様々ですから、私などは家の前のケヤキの落ち葉がクルクル回っているのを風情だと感じますが、ご近所のお方は「たまりませんな~」と嘆かれます。本当に世の中には正解のない問題は多いのです。だから、自分と違う考えの方もおられるという観点から眺めると、どうであれ一つの答え(剪定するかしないか)を出さなければならない公務員は大変です。
なお、私は、落ち葉のリスクを負いながらも紅葉を提供している(写真の中の向こう側の)木津川市を支持します。
落ち葉をゴミとして潔癖な道路を維持するために紅葉前のナンキンハゼを丸坊主にする奈良市は、歴史、文化、自然を大切にする街らしくありません。
さて、皆さんが市の責任ある役職者ならどうします?
この時期賛否両論の起きる時季ですね、良し悪しよりも木々の四季を通じて風情と環境を調和できれば好いが、均衡が保たれないと、清掃、剪定と伐採行為が論議されます。しかし元をただせば風情と環境を考慮しての植樹だったと思います。初心に帰り門前清掃を基本に手の届かない場所は行政の出番では?
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