2019年5月24日金曜日

ディアラインの仕事人

   奈良公園の景観の美しさのひとつの理由はディアライン(deer line)※で、公園には多くの木々があるのに一定の高さ(deer line)よりも下が明るくて見通しがいい。その統一美は見事である。※(deer=鹿)

 もちろん人件費はかかっていない。写真のとおり、その景観は鹿が作ってくれている。
 奈良公園は芝や雑草の草刈費用も無料で、これらを人件費に換算すると数億円規模だといわれている。

 ディアラインでいうと馬酔木、アザミ、ワラビなど鹿が嫌がる木や草は残っている。なのでワラビ採りには絶好の場所もあちこちにあるのでわが妻は喜んでいる。

 さて、写真のとおり、立ち上がった鹿には迫力がある。
 これまでに、小さい子どもを突き飛ばす場面も何回も見た。
 大人の男性に写真のように立ち上がって叩きにいっているのも見たことがある。
 奈良公園の鹿はあくまでも野生である。

 さて、奈良県(知事)は率先して自然を破壊して超高級ホテルを建設しつつある。
 この時代(つまり現代)の奈良県民は知恵が浅かったなあ!と必ず歴史が笑う日が来るだろう。
 既存の宿泊施設を応援し、さらに高野山のように各種寺院が宿坊を開けるようにする方が長い目で見て奈良のためになるように思う。

 大阪府はほとんどの統計指標で劣化しているのに、インバウンドだけで見た目が賑わっている。
 しかし、ほんとうにミナミの情緒も何もなくなりつつある。
 そんな奈良にはなってほしくない。

3 件のコメント:

  1.  京都に比べ、観光地化されてない奈良が好きで特に斑鳩の郷の「法起寺」はよく訪れました。もう何十年も行っていないので今はどうか知れませんが当時(昭和35~6年頃)は殆んど観光客もなく、自分ひとりのためのお寺の様で「誰も知らんのやろか」と悦に入ったものでした。
     奈良もインバウンドの波で仕方ないかも知れませんがせめて錦市場や黒門市場の様な食べ歩き無法地帯のようにはなって欲しくないですね。
     ディアラインのことはこのまえBSで放送していました。

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  2. 長谷やん様

    お世話になります
    私、日本テレビの【一撃解明バラエティひと目でわかる】を担当しております。
    株式会社クリエイティブ30の丸山と申します。

    この度、番組内にて奈良公園の鹿がイラクサを食べない理由がひと目でわかると題して、
    奈良公園のイラクサが独自の進化をし、草や茎にあるトゲが他の場所に生えているものと比べて異様に発達しているといった内容のVTRの作成しております。
    その際に「一般的に鹿が生息しているところでは、鹿が届く範囲の草を食べ尽くしてしまうことでディアラインと呼ばれる線が見れる。」といった内容で長谷やん様が2019年5月24日に投稿されております鹿が高い位置にある草を食べているのお写真を番組内で使用させて頂きたくご連絡致しました。

    また、日本テレビでの放送とは別に、Hulu と TVer での配信がございます。
    そちらでの情報使用 許可も確認頂ければと思います。
    お忙しい所、大変恐縮ではございますが、ご検討の程宜しくお願い致します。

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  3. 丸山悟志様 お申し出の件、了解いたしました。どうぞご使用ください。番組、見させていただきます。

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