2018年5月7日月曜日

褄黒豹紋

   (1)人間は自然界では全く少数派であって♂よりも♀の方が断然美しい(主観も入っているが)。
 だいたい哺乳動物も鳥類も昆虫も圧倒的には♂の方が♀よりも美しい・・・のに。
 その例外が人間同様に褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)蝶で、♂は単調な豹柄だが、写真のとおり♀は翅を着物に例えてその褄に黒い模様が鮮やかだ。

 その模様は毒蝶であるカバマダラに擬態している、つまりそのように進化したと一般に言われているが、カバマダラは日本にはほとんど生息していないから、鳥などの天敵に対する効果は疑わしい。つまり擬態効果のために進化したという説は間違いではないかともいわれている。

 そもそも、適者生存という進化論は正しいのだろうか。
 昆虫界の見事な擬態や保護色を見ていると、遺伝子レベルで遺伝子たちが会話して「高度な思考と技術的対応策」を編み出したに違いないと思えるほど素晴らしいものが多い。

 が、ここはその進化論を認めるとして、ツマグロヒョウモンはどうして♂をほったらかしにして、♀だけがカバマダラそっくりさんに進化したのだろう。
 ♂なんて交尾が済んだらさっさと鳥にでも食われてしまえ、と遺伝子会同は選択したのだろうか。
 ツマグロヒョウモンと人間は自然界で稀有な♀の方が♂よりも美しい種である。そこには何か恐ろしい陰謀が隠されているかもしれない。

   (2)毎年GW後半にわが庭にやってくるのはクマバチ。一時ハナアブかと考えたがやはりクマバチらしい。
 開花したエゴノキの周辺でホバリングをしている。
 他の蜂類などが来るとすばやく突撃して追い払うから縄張りを確保しているように見えるが、これは花(蜜)にやってくるクマバチの♀をナンパしようと待ち受けている♂といわれている。
 突撃しているのは確認のために近づいているようだ。
 この習性の方がツマグロヒョウモンの進化よりも解りやすい。
 それにしてもその姿! ちょっと惚れ惚れしませんか。

   クマンバチ当然のように来る奇跡

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