2018年3月26日月曜日

教育が危ない

   先週の木曜日に居酒屋で飲んでいると、テレビのニュースがが池田佳隆衆院議員の会見の様子を報じていた。
 池田議員は、文科省に圧力をかけて前川喜平・前事務次官の授業内容の報告を名古屋市教育委員会を通じて当該校に求めた人物で、名前があがってから暫く行方不明だった自民党文科部会部会長代理である。
 会見は、後で読んだ毎日新聞と照らし合わせると、2分ほど一方的にしゃべったあと質問も遮って報道陣を振り切って車に乗り込んだ。その様子はテレビでも明らかだった。

 肝心の議員の発言だが、なぜ個々の教育内容への介入のようなことをしたのかについては、『今回、問題となりました授業が、果たして法令に準拠した授業であったのかどうか、地元の皆様方からのご懸念があれば、その大切なお声を国にしっかりとお届けすること、地元の皆様方の大きなお力で今こうして国会議員を務めさせていただいている私にとりましては、当然、大切な仕事であると常々考えてまいりました。今回、その信念に従ってお問い合わせをさせていただいた次第であります』というものだった。(以上の文言は毎日新聞の報道を使わせてもらったが私の聞いたのと変わらない)

   私はこの発言は嘘ではないかと思う。
 嘘でないなら、自分の信念も何もなく「地元の声を届けただけ」と他人に責任を転嫁する、これが文科部会長代理代理だとしたらあまりに程度が低い。卑怯者といわれても仕方がない。このごろ流行りの「〇〇省が〇〇省が」も同様だ。
 実際には「こんなに前川を虐めてやった」という安倍首相らに対するパフォーマンスだと想像するが、何れにしても話にならない。

 くだらない人物に付き合いたくはないが、議員は元JA(青年会議所)会頭であり、JAといえば10代の少女を全裸にして女体盛パーティーをして逮捕者も出した。本人は2012年の選挙で自身の運動員も「買収約束」等で逮捕者を出している。
 信条は日本会議のバリバリの右翼といえよう。

 こんな人物が文科部会長代理という今の自民党は、もうかつての「保守」などというものではなく、街宣車でがなり廻っている右翼と全く変わらない政党である。
 森友問題で話題がそらされているが、実は怖ろしい政治の腐敗が多方面で進行している。
 下の写真は官邸前に集まった「安倍首相がんばれ」という面々である。

1 件のコメント:

  1.  今朝のワイドショーで、池田議員の仲間の赤池議員が文科省と東宝のタイアップで企画されたアニメ映画「ちびまる子ちゃんイタリアから来た少年」の宣伝ポスターに記された〈友達に国境はな~い!〉との文言に「嘘を教えてはいけない!国境はある」と難癖をつけた、という事に対しインタビューに応えた中学生たちが「人間同士に国境はない、という事を比ゆ的に表現しているのであって嘘をつくなというのはおかしい」と応えていた。
     何と立派な中学生かと感心し、安倍チルドレンの両議院の程度の低さに改めて情けない思いがしました。

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