孫の夏ちゃんがお祖父ちゃん(私)の部屋を見て「本が本棚からあふれて床に積まれている」と驚くというか顔をしかめてあきれ返ったので、「本というのは”買って読んでみんな解った”というものではなく、そういえばそんなことを読んだことがあるなというときに引っ張り出して読むもんなんや」と答えたが、夏ちゃんには共感してもらえなかった。
さて私は、いろんな本を併行して読むものだから、後から買った本を読了しながら何時までも読み終わらず継続中という本もある。そんなひとつが、市川捷護 市橋雄二著『中国55の少数民族を訪ねて』角川文庫で、文庫本で文字が小さいこともあり、何か月もかかってチョビチョビ読んできた。6月7日にはその中のごく一部の事柄を『ホジェン族の老人』として書いたが、それからでも2か月以上が経っている。
この本は1990年代に中国の少数民族の民俗芸能を現地取材したときの記録であるから、現在の中国にその文化がそのまま残っているかどうかもわからない。
「失われた30年間」停滞している日本でさえも1990年代は既に「歴史」の彼方であるから、はるかにGDPでも日本を抜いた彼の国ではどうだろう。もう現在の中国を旅行してもこれらの文化には出会えないかもしれない。
現地取材した少数民族は次のとおりである。
ラフ族、ジノー族、トールン族、リス族、ヌー族、イ族、ナシ族、ペー族、プミ族、タイ族、プーラン族、ハニ族、ワ族、ドゥー族、ユーグ族、サラ族、ボウナン族、回族、トンシャン族、モンゴル族、エヴェンキ族、ダフール族、満族、オロチョン族、ホシェン族、朝鮮族、ドアン族、アチャン族、チンポー族、リー族、ショオ族、プイ族、スイ族、ミャオ族、トン族、トゥチャ族、コーラオ族、キルギス族、ウイグル族、タジク族、ウズベク族、タタール族、カザフ族、シボ族、オロス族、ヤオ族、ムーラオ族、チワン族、マオナン族、キン族、チベット族、メンバ族、ロッパ族、チャン族、高山族(文庫本には未収録)
この本の内容のいくつかはテレビでも放映され、それが機会にシーサンパンナなどは有名な観光地にもなっている。
そして、多民族国家・大国中国はこれからどちらに向かうのか。そのときニッポンは。

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