2024年3月11日月曜日

3.11で反省したこと

   3.11でショックを受けたことの一つは、自分の勉強不足のことだった。
 その種の問題については若い頃から本なども読んでいたが、反対に、だからからも知れないが、一言でいえば「原発と原爆は違う」という理解で、原発の危険性を見逃していた。

 さて、日本経済の成長を誰もが信じていた頃は、会社が健康保険組合などを通じて、いわば政府の福祉政策を企業が肩代わりするような側面もあり、多くの「保養所」などを作って、互いに利用し合っていたりした。どこにも部内者の外に、部外者料金があった。
 そんな中に電力会社の「保養所」もあり、そこを使わせてもらって忘年会などをしたときは、鯛の刺身に舌鼓を打っていたが、その鯛は、今思えば、原発の温排水のお陰で成長した健康優良児?の鯛だった。

   原発というと何かとてつもなく難しい仕組みのような誤解があるが、原理は火力発電所が石油等で「お湯を沸かしている」のを、ウランという燃料の核分裂で「お湯を沸かして」タービン→発電機を回すのである。

 そして、そのために発生した熱の3分の2は海に捨てられている。
 原子核工学の専門家であった水戸厳氏からは「原発は海温め装置」だと教えられたと小出裕章氏は述べている。

 気候危機、地球環境の問題は、斎藤幸平氏に言わせれば文明崩壊の危機直前といわれているが、だとすれば、「地球環境は重要だが原発はCO2や環境に優しい」は虚偽宣伝であり成り立たない。気候危機解決という視点からも原発と人類は共存できない。
 「安定供給」だとか「クリーンなエネルギー」という大嘘に騙されてはいけない。
(なお写真のお刺身はネット上にあった美しい写真で、原発やこの記事とは無関係です)

1 件のコメント:

  1.  原発温排水で育った鯛を食べて喜んでいた自分が恥ずかしい。知らなかったとはいえ。

    返信削除