2024年3月12日火曜日

核の脅威を乗り越えるには

   昨日一昨日と3.11事故に関わって原発の危険性を書いてきたが、平和の問題や政治の問題に発言し行動してきた理論物理学者故益川敏英先生はその著書で、非常に冷静な議論を呼びかけられているように私は感じている。
 その要点を私の理解の範囲で紹介すると、

 🔳 当面の課題は、使うにしても止めるにしても、まずは安全確保の研究は必須だ。 使用済み核燃料の処理の方法も重要だ。 原発事故の収束作業や廃炉作業、そして廃棄物処理作業でいい加減な作業をされたら日本列島は恐ろしいことになる。 そのための原子力研究には資金と優秀な人材が重要だ。 そして、開発途上国や独裁国家が核兵器を使用する可能性は低くない。それを止めるのは、難しい問題だが広い意味で国際世論を形成するしかないだろう。🔳

 他に、エネルギーの安定供給という意味で、安全性が担保された原発なら容認も有り得るととれるような言葉もあるが、そこには私は同意できないが、研究の継続という意味でその種の原子炉の必要性は否定できないという主張は首肯できると私は考えている。

 今こそ、腐敗し切った自公政権を引退させ、「核兵器で戦争を抑止できる」という「誤答」を乗り越えて、憲法9条を鮮明に打ち出して頑固にそれを守り抜き、ASEANが切り開いている、軍事同盟ではなく「対話と協力」の国際関係構築の先頭に立つ日本国を打ち立てたいものだ。

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