2022年1月28日金曜日

シジュウカラとヤマガラ

   野鳥が自然界での生活力を失うような極端な餌付けは好ましくないが、冬の餌の乏しい季節は餌場(バードテーブル)を設置してもよいと言われている。

 この時期わが庭のバードテーブルには、ハムスター用のヒマワリの種を置いている。シジュウカラ、ヤマガラ用である。

 先日、東京日比谷公園と違って、この辺りのスズメは人に慣れないと書いたが、シジュウカラ、ヤマガラは非常に人懐っこい。ヒマワリの種を購入して来てまで用意している所以である。

 さて、千葉県には「シジュウカラを捕まえると、飯櫃(めしびつ)が始終空(シジュウカラ)になる」との言い伝えがあるそうだ。鹿児島県では「シジュウカラを捕るとその家は貧しくなる」、佐賀県では「シジュウカラを捕れば40まで、ゴジュウカラを捕れば50までして生命はない」との言い伝えが残っているそうだから、昔からそれほど人に愛されていたことになる。

   人に愛されていたといえば賢いヤマガラは更にその上を行き、私の若い頃は縁日などで「ヤマガラのおみくじの芸」などもあった。
 シジュウカラもヤマガラも主に害虫を食べてくれるから益鳥と言われている。

 可愛くて人懐っこいので益鳥と言われているのに文句はないが、現にヒマワリの種を食べるから、ヒマワリ農家やヒマワリを愛でている人々はどう思っているだろう。その季節は高い山あたりに行っているから問題ないというのが正解だろうか。

 バードテーブルでヒマワリの種を啄ばみ、近くの木の枝でコツコツコツコツと皮を割って中身を食べる。
 寒い日も、窓の外からそんな音が聞こえてくると少し心が温まる。

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