2021年11月5日金曜日

触らぬ違和感

   4日にNHK BS Pでアナザーストーリーズの再放送を観た。『イトマン事件30年目の告白』という内容で、当然に後半の役者の一人は許永中その人だった。

 言葉は悪いが私には懐かしい名前であった。一度ならず彼の起こしたいくつかの企業と業務上対応した思い出は通常の職業生活の思い出をはるかに超えた忘れられない事案の一つだった。

 それはさておき、本題に入るが、NHKの解説は「在日韓国人二世の彼は表社会と裏社会のつなぎ役だった」的な解説に終始していて、私にはいつもどおりのマスコミのある種の忖度に似た歪みを感じた。

 それは何かというと、許永中の事件のあちこちに登場した裏とも表ともいえない闇、当時の部落解放運動には一切触れないのは、あきらかに異様であった。

 そういえば、関電の高浜町元助役の事件もそうであった。
 「現地の口うるさい顔役」程度に、天下の?関電が呼びつけられたり、不当な金品を返せなかったとメディアはいうのだが、そんな馬鹿なことはない。これほどの無茶苦茶も当時の関西の同和問題の歪みに触れずには真相は解明されない。

 時代は言い続ける人がいないと退化するというのをひしひしと感じる。
 「触らぬ態度」は逆に差別の解消を遅らせる。
 「糾弾」という錦の御旗で「窓口一本化」を通して利権に群がった当時の同和行政。警察も手を出さなかった、出せなかった?当時の同和行政。その歪んだ精神が今なお生きていることをこのテレビ番組は私に思い起こさせた。

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