選挙のすぐあとに「良識が非常識に敗れた」とメールして来てくれた友人がいるが、正にそのとおりで「無理が通れば道理が引っ込む」世の中になっている。
9日、大阪地検特捜部は関電元会長ら9人を不起訴(嫌疑不十分)としたと発表した。
大阪地検特捜部というと森友事件で財務官僚を全員不起訴にした部署である。当時の山本真千子特捜部長はその後同期の先頭を切って函館の検事正に栄転し、さらに大出世コースである大阪地検次席検事に栄転を重ねている。
あの、無茶苦茶な8億円値引き、文書の隠蔽・改竄、国会での虚偽答弁、出先職員への責任転嫁とそれによる自死、籠池夫婦の長期拘留。挙句の不起訴処分を行った記憶も新しい。
さて関電事件では、2億6千万円のヤミ補填問題をとりあえず別にしても、部落解放同盟福井県連書記長兼同高浜支部書記長の経歴もある福井県高浜町森山栄治元助役から関電元役員らが約3億7千万円の金員を受け取っていたのである。
これが事件でないなら贈収賄事件は世の中に存在しないだろう。
関電によって約3億7千万円以上の収入が森山氏に生じ、さらにこの状況の継続について「良しなに」という「不正の請託」であったことは状況証拠から明らかではないか。
総選挙は嘘と利権の安倍・菅政治を引継ぐことの是非が本来の焦点であったのだが、自民党総裁選挙のお祭り報道と、あとはスポーツの勝敗予想のような報道に終始し、結局現状のようなことになった。
だからといって、落胆や冷笑していてはいけないだろう。良識ある人々がメッセージの伝え方についてさらに工夫するとともに、現状に落胆せず、来年の参議院選挙に向けていろんな良識を発信し続けていくことが大切だろう。
(5日の記事も参照願います)
森友問題で処分された当時の近畿財務局局長の美並氏が日本郵便専務に迎えられたそうです。
返信削除一件落着!と国民や被害者をそのままにしながら加害者側を優遇する不条理なお裁きはまだまだ続いています。こうしたことが続く限り、国民はやはり黙っていてはいけないのだと思います。
ひげ親父さん、そのとおりだと思います。国民は忘れていないぞということをSNS で発信し続けることが大事でしょう。
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