2021年11月12日金曜日

檻の中のライオン

   タイトル『檻の中のライオン』は楾大樹(はんどう たいき)弁護士の著書の名前である。
先日、憲法を復習していきたい旨書いたが、その第一段として、楾弁護士の的確な指摘を確認しておきたい。その内容を乱暴に縮めていえば、次のようになる。

❏ 人類の歴史を振り返れば明らかなように、権力をもった者はそれを濫用したがる。権力者をライオンに例えるなら、単にライオンに任せておいたのでは、ライオンは好き勝手をしかねない。いつ私たちに襲いかかってくるかもわからない。そこで、ライオンをしばるために私たちがつくった「檻」が憲法なのだ。
 
 私たちは、檻の中のライオンが作るルールに従って生活する。その代わり、ライオンには檻の中にいてもらう。そういう関係だ。
 
 憲法を意識しないでいられるのは、憲法のおかげだ。
 動物園に行った時、ライオンを見て「すごいなぁ」と思うことはあっても「檻があってよかった」とは考えない。けれど、動物園で檻のことを意識しないのは、檻がきちんと機能しているからなので、しっかりした檻があってこそ、檻のことを考えないで安心して動物園を楽しめる。❏

私の乱暴な引用以上に的確に短くまとめられたインタビュー記事がネットの『生協パルシステムの情報メディアKOCOCARA』に掲載されているので、次のURL(アドレス)を是非とも一読されることをお勧めする。

 https://kokocara.pal-system.co.jp/2019/04/15/lion-in-a-cage/

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