2021年11月6日土曜日

表裏のある奴

   表裏のある人間は嫌われるが蝶の場合は褒められる。
 ルリタテハ(瑠璃立羽)の翅の裏、つまり翅を閉じて食事や休憩をしているときは樹の皮や枯葉そっくりだ(上の写真)が、広げた翅の表の帯は瑠璃色に輝いている(下の写真)。
 願わくば上の写真の擬態の妙に感動してもらいたい。
 図鑑に「ルリタテハは腐果に来る」と書いてあったとおり、鳥にやられて落ちたままにしていた熟柿に来た。景観としてはマイナス点の庭だが地球環境には悪くもない選択だったことになる。

   近頃は大阪でもあるまいし、タテハチョウの中でも豹紋(ヒョウモン)蝶ばかりが目立ってうんざりしていたが、同じタテハでもルリタテハは個性的でウエルカムだ(私も勝手なものである)。

   庭のフジバカマを抜き去ってから数年以上経ち、毎年秋のアサギマダラの訪問が途絶えて寂しいが、ちょうど5日の朝のテレビ「こころ旅」でアサギマダラが群舞していたので、それはそれでいい。

 


0 件のコメント:

コメントを投稿