2019年3月31日日曜日

森友事件前半の主人公

   大阪第一検察審査会は29日、森友事件で不起訴処分とされていた佐川元財務省理財局長らの「不起訴は不当」との議決書を公表したが、それは余りに遅かった。
出先職員の自殺を思うとき、改めて安倍政権の汚さに私は怒りが湧いてきた。

 そこで再確認しておくが、森友学園は8億円値引き以前にとても小学校の認可など申請できるものではなかった。
 事実、201412月の大阪府私学審議会では設置認可は認められていない。
 それに対して「基準が厳しすぎる」と大阪府私学課に働きかけたのは大阪維新の中川府議であり、そのように基準を変更したのは維新の松井知事だった。
 籠池夫妻が、形成が悪いと見ると梯子を外した「松井が一番悪い」と言ったのは根拠のないことではなかった。

 事実、2015127日に臨時私学審が開かれ急転直下「認可適当」とされたのである。
 森友事件の前半の主人公は維新である。
 
   賃金も上がらない、将来の展望が見えない、という社会の閉塞感が、維新の大法螺にでも賭けてみたいという気分を生んでいる。特に大阪では。
 しかし冷静に見て、「身を切る改革」などと言いながら一番ダーティーな集団が維新ではないだろうか。
 そして、森友認可にみられる不正、裏取引こそが彼らの「実行力」ではないだろうか。

 振り込め詐欺グループのタイの拠点で日本人15人が逮捕されたニュースが報じられている。
 テレビのこっちで「何でそんなに多額の金をだまし取られるのん」という声を聞く。
 その同じような冷静な目で選挙報道を見る必要がある。
 森友事件でも一番先頭に立って追求してきたのは共産党だ。
 そして、地方財務局から「真実を明らかにせよ」と立ち上がっているOBたちを見るべきだ。

   「どうして自殺など・・」という状況が明日我々の周りに起きてしまわないうちに。
 振り込め詐欺の被害者は一様に「まさか自分が引っかかるとは」と信じられないという。他山の石ではない。

 お口直しに写真を1枚。奈良・氷室神社の枝垂れ桜。

3 件のコメント:

  1.  自死された近畿財務局職員に心を寄せる方は、そんな事態が明日の公務の職場で起こることを阻止したい方は、その一点ででも維新を許さないでください。

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  2.  森友問題追及の立役者の一人、宮本岳志衆議院議員が辞職し、大阪12区補欠選挙に無所属で立候補すると表明した。
     近畿比例区なら安泰の「席」を蹴って立候補するその意気やヨシ。絶対に当選させなければ大阪の恥だ。私も微力を尽くしたい。

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  3.  今朝の「毎日」は共産党支持層でも松井が4割を得ているという報道がありました。何で?という前に、森友問題で松井が果たした役割など、まだまだ浸透していない事が沢山あります。
    がんばりましょう!

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