夏休みになって二人の孫と遊んでばかりいる。
ところで二人の孫の各家にはけっこう高価な玩具があるのに、わが家には高価な玩具は全くない。
つまりそれぞれの孫のお家の高価な玩具は”向うの祖父ちゃん祖母ちゃん”からのプレゼントがほとんどで、わが家からのプレゼントもほとんどない。
そんな孫がわが家でいま一番遊ぶ玩具というと8本の円筒である。
正体を明かせば全てサランラップの芯で、小さい孫には太鼓のバチになったり、メガホンになったり、積木になったりする。時々齧ったりもする。
大きな夏ちゃんはこれでボーリングもどきのゲームをいろいろ考え出す。
団扇で扇いで円筒を転がして敵陣に攻め込むとか、途中の円柱を倒したら負けとか、もちろん相手は祖父ちゃんで、自分が負けそうになるとルールを変更したりして祖父ちゃんに挑戦する。そして最後には勝者になって気分よく引き上げる。
そのお付き合いがしんどいのなんのって。
小さな孫は以前に祖父ちゃんがダンボールで作った家も気に入っている。
今でもダンボールの家に入って、訳もなく窓から円筒を投げ出したりしている。
こんなだから、妻も「蒲鉾の板を捨ててもいいか」と必ず私に尋ねてきて、もちろん「ダメ! 積木になる」と私が答える。
この孫たちが大きくなったら、「あの頃は上等な玩具が無かった」と振り返るか「変わった玩具があった」と思ってくれるか。それはわからない。
室外機火星は赤し熱帯夜
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