NHKBSプレミアムで関口知宏ヨーロッパ鉄道の旅の再放送をしていて昨日の朝のそれはクロアチアだった。
バルカン半島というと私などは『ヨーロッパの火薬庫』という形容がすぐに出てくるが、それを想像させる行事が紹介されていた。
いろんな言い方がある様だが、確か『リェリェ』とか『女王の行進』と言っていた。少しネットを検索すると次のようなことらしい。
オスマントルコ時代、トルコ軍により村の全ての男性が囚われてしまった。
そこで彼らの奥さんや恋人達は、派手な衣服を身に付け、頭には造花で飾った男物の帽子、両手に鎌と髪の毛という格好でトルコ軍の野営地に向かうと、トルコの兵士達は、お化けが来たのかと思い、恐ろしくなって逃げていった。
そうしてゴリャニの女性達は自分の夫や父や兄弟・恋人達を解放した。
以来、聖霊降臨祭の祭日に、彼女達が着たのと同じものを身に付けてその出来事を記念するようになった。
現在は、若い女性達が手に持つものが、鎌と髪の毛ではなくサーベルになっている。
なお、ユネスコの世界無形文化遺産にもなっている。
この記事を何故私が書いたかというと、掲載した写真では少し解り辛いかもしれないが、その帽子の全面に鏡が着けられていたからで、きっとその輝きにトルコ兵は怖気たのだと思う。
そして同じことは古墳時代の銅鏡にもあったのではないだろうかと想像したからだった。
記紀神話ではアマテラスが「これを私だと思って祀れ」と言ったから銅鏡は広まったといわれているが、それ以前に天孫族の銅鏡の輝きはまつろわぬ民を驚かしたことだろう。
古代道教が呪具としたことが主たる理由かもしれないが、直接的にはクロアチアの『女王』のように使われたのではなかったか。
鏡の写真を追加した。
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