2017年10月28日土曜日

小春日和

 旧暦だとまだ9月だが、今年は一旦寒い日があったから、アバウトで言ってもう小春と言ってもよいだろう。小春は冬の季語。
 昨日(10月27日)は「明日からは台風の影響で天気が崩れる」という天気予報が信じられないような、穏やかな小春日和で、年末や年度末を目の前にした「節句働き」のように虫たちがゆく秋を惜しんでいた。

   働き者の代表選手として自他ともに認められている?写真のミツバチは、体色の黒さから近頃では珍しいニホンミツバチだろう。
 TPPの未来予想図ではないが養蜂業等のためにヨーロッパから輸入されたセイヨウミツバチに徹底的に追いやられている。
 ところがそのセイヨウミツバチがいま世界的に大量に減少していて養蜂業者が困るだけでなく多くの野菜や果樹の受粉が出来ずに大問題になっている。
 実際、私の実感からしてもミツバチを見る機会は大幅に減っている。
 原因は農薬のネオニコチノイドだと言われている。
 あの氷河期さえ生き延びてきたミツバチが人間の手によっていま危機に瀕している。
 ほんとうにこんな政治が続いていいのだろうか。

   2枚目の写真は、スズメバチ科のセグロアシナガバチの♀♂。
 最初は狩り(捕食)かと思ったが、しばらくしてから楽しく分かれて行ったので♂と♀だと考えた。・・・?

 義母は小さい頃蜂の子を捕って食べたという。
 遠い記憶を聴くので分かり難いところもあるが、そのジェスチャーや話しぶりから、長野県などで有名なスズメバチの蜂の子ではなくアシナガバチの蜂の子だったようだ。
 「こうやって摘んで食べまんねん」と楽しそうな顔で教えてくれた。そのまま生で食べたらしい。

   3枚目の写真はチャバネセセリと思う。
 小さい頃は蛾なのか蝶なのかわからなかったから、勝手に「蛾蝶」と呼んでいたが、セセリチョウという蝶である。
 よく見るときれいな色をしている者もあるが、一般には小さくて地味なので昆虫少年には人気がない。

 蝶といえば、今年は庭のフジバカマを全部抜いたので、アサギマダラが来なくなった。
 アサギマダラだけでなく、毎年のようにわが家のアサギマダラを一緒に見ながら蝶や花の話をしていた名を知らない老女もとんとこの道に来られなくなった。
 わが町内から歩いて駅前に行く場合はほとんどの方がわが家の前を通るのだが。
 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同 とはよく言ったものである。

    嵐まえ小春日和のむし談義

2 件のコメント:

  1. 岡山の山小屋ではカメムシが大発生です。天敵のスズメバチの姿が見えません。サッシ窓の隙間からでも入ってきます。あの嫌な臭いにはヘキヘキです。洗濯物の取り入れには点検に時間がかかります。ガムテープをちっぎてひっ付けて退治していますが。カメムシが多いと冬は寒くなると地元の人が言っています。ラジオでは柿が豊作だと寒い冬になると言っていました。付近の野生の柿が鈴なりになっています。
    カマキリが共食いをしています。見事にキレイに食べてしまいます。
    ロマンの無い汚い報告ですみません。

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  2.  山小屋日誌ありがとうございます。カマキリの卵の位置が高いと大雪だとかいろんな言い伝えがあり、それがけっこう当たるにも拘らず現代人は馬鹿にしています。昆虫のことなど科学や生物学では解らないことだらけなのに解ったつもりでいます。情報が多すぎて「ほんとうのことは見えない」時代と言えるのではないでしょうか。
     カメムシも種類が多く、綺麗なカメムシやブキミなカメムシもいますね。おっしゃる通り洗濯物の中で日向ぼっこをしていた奴は一番困ります。

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