2013年9月21日土曜日

お月見団子

  今年の仲秋の名月はすばらしかった。こういうのを良夜というのだろうなあと心に噛締めた。
  夕方、野原でススキを採って来て、孫のところに持って行った。
  孫はススキもお月さんもそっちのけで、お月見団子をパクリと食べた。
  これは何回もブログに書いたことだが、京、大阪のお月見団子の基本形は下の写真のものである。(写真のものは一つ一つに薄い紙が敷かれているが)
  水滴の形を少し長くしたようなお団子に、こし餡を腹巻のように巻いた形である。
  「里芋のキヌカズキを模したもの」という説があるが、里芋は同時にお供えしたりするから私は???と思っている。

  そして、根拠はないのだが、団子が月で餡が叢雲(むらくも)、行事にかこつけて「月に叢雲、花に嵐」の例えを子供に諌めた説・・・を採用している。根拠はない。ただの心配性である。

  和菓子店に行くと、ヨモギ団子のものやヨモギ団子に粒餡のお月見団子もあった。「どれにしましょう?」と言うから「お月さんは白でしょう。」と答えたが、私が古いのだろうか。私はヨモギ団子のお月見団子はお月見団子らしく思わない。

 孫のところに行ったとき、お母さん手作りの団子を反対にもらってきた。小粒で白くて円盤状に丸い団子だった。
 子供のためを思って甘さ控えめであったので、私は醤油をつけてお酒のアテにした。いい月見酒になった。

3 件のコメント:

  1.  今年は天候に恵まれたせいで、十六夜(いざよい)の月も十七夜(立待ち)の月もすばらしい。
     少なくないアジアの国々では満月を愛でるのに、ヨーロッパでは狼男が変身する。
     だからアジアのお月見の行事は大切にしたいと思っている。
     

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  2.  空に十五夜とくれば足下に虫の声であるが、近頃は樹上のアオマツムシが独り勝ちの感がある。
     リーリーリーリーとの声量は度が過ぎている。
     何でもかんでも「近頃は・・・」とブツクサ言う老人にはなりたくないが、社会も自然も情趣が少なくなっている。
     情趣の衰退が社会の当然の進歩の結果だと誤解してほしくない。

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  3.  今夜は十八夜(居待月)、東の空にぽっかりと輝いている。
     どういうわけか今夜はアオマツムシは鳴いていない。カネタタキのチッチッチッチという声がよく聞こえる。

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