そのために、週に1度ぐらいご夫婦でカラオケをされているらしい。
だが何ごとも机上の方針どおりにはコトは進まず、義母が知っている古い歌をかけても、疲れているのか半分目をつぶったままである。
ちょっと当てが外れた感じもしたが、しかし、よく見ると小さな声で、というか、心の中では十分に歌っているようだから立派なリハビリのようだと思うことにした。
ところが、炭坑節をかけた途端、打って返して歌うどころか踊りだし、それにつれて孫も大喜びで、というよりも、我々の手を引いて「みんな踊れ」と催促するので、カラオケルームは盛大な盆踊り会場となった。
何回も繰り返したので我々でさえ疲れたが、それよりも、後の反動が心配になるほど義母は興奮状態で、その後クールダウンさせるのが大変だった。
孫の方は・・・、童謡をいくつか入れたのだが、どうしたわけかこの日はあまり乗ってこず、選曲の端末機器の操作の方に興味津々だった。想像するに、目下の彼女の目標はスマホやパソコン等の機器を思いどおりに操作したいということらしい。置いてあるスマホの電源を入れ、動画を思いどおりに再生するぐらいは朝飯前になっている。
で、そういう中でも、「何を歌うのん」と尋ねた結果、何回も孫がリクエストしたのが「潮騒のメモリー」で、・・・
こんな歌がキチンと新曲で入っているのもすごいことだが、孫はこの歌をだいたい七割方は歌うのである。もちろん2歳チョッとの孫は文字は読めないし、ほとんどは意味も判っていないと思う。
そういえば私も小さい頃全く訳も分からず「バッテンボー」(ボタンとリボン)って歌っていたなあと思い出した。そういうものだろう。
祖父ちゃん祖母ちゃんは、“持ち歌で孫に追い抜かされた”ので口をあんぐり、曾祖母(ひいばあ)ちゃんは別世界に眠っている。
だから、みんなが曾祖母ちゃんのリハビリはそっちのけで孫を囃し立てて盛り上がった。
そう、曾孫の歌以上のリハビリはないのである・・・といいながら。
えっ、この記事のラベルは「老朗介護」でなく「爺ばか日誌」ですか。
長谷やん、私の方の夫婦で週1回2時間のカラオケ通いは今も続いています。少しずつ高得点も出るようになりました。
返信削除ところで貴兄の4世代6名のカラオケ大会すごいですね。
実は私も8月上旬に長男夫婦に孫二人を加え3世代6名のカラオケ大会をやりました。長谷やん同様、満足に字も知らない孫が画面に合わせて歌うのには驚きました。アッそうだ、この話はすでに記事にしたのでしたね。孫の話になるとどうにも止まらなくて。
和道おっさん、コメントありがとうございます。
返信削除和道おっさんの爺バカ振りは何時も微笑ましく読ませていただいています。
さて私自身ですが、カラオケのマイクを握るのは数年ぶりです。そして、自分の声がこんなにも出なくなったのかとがっくりしました。誰のためでもない、自分自身のリハビリを本気で考え始めています。