2013年6月5日水曜日

松嶋尚美には笑った

 
  テレビの『きらきらアフロ』の松嶋尚美が鶴瓶に向かって「こんなんどう思う?」と言って繰り広げたトーク。
  松嶋夫婦が車で右折しようとしたとき、対向車線のパトカーの左折を待って後ろについて曲がったら、「この時間は右折禁止」と言って捕まったらしい。松嶋の言い分は、「交差点で指示器を出して頭を突き合わせていたときに、「この時間、右折禁止ですよ」と一言言ってくれればいいやん。」と言うもの。
 至極当然の感情で、私は共鳴の大笑いをした。
 松嶋の暴走トークはこの後ブレーキが利かず、「結局は摘発が目的なんや。」「(過去に)罰金は警察の飲み会の予算やと思ってた。」とまで・・・・・。
 
 さて、警察に限らず公務には桁違いに大きな権限が付与されている。
 しかし、その権限は、立法趣旨、行政目的に基づいて運用されるべきで、条文の片言隻句を切り離して紋切り型に適用するとこのようにギクシャクしておかしなことになる。
 「交通安全を実現するのが警察違うん」と言う松嶋の疑問は正しい。

 その一方、一人一人の公務員が裁量権を拡大してルーズになると社会の公平・公正の担保ができなくなる側面も事実。
 テレビの前の大勢は大笑いしているだろうが、実際にはこの兼ね合いが難しい。
 今の話題でいえば、生活保護を不正受給している暴力団員等がいることも事実だろう。しかし、そのこと以上に、本来セーフティーネットで守られるべき人々が、悩み、苦しみ、果ては餓死事件まで起こっているのに、国会(衆院)では日本共産党と社民党を除く各派が週刊誌レベルの議論で法律を改悪した。(※最終的には参議院の内閣問責決議で廃案になった。)
  現場の職員はクタクタだろうと思う。
 テレビのコメンテーターが、悲惨な事件が起こったときに「市は何をしていたのか。」と叱責するが、この間まで「職員を減らせ、職員を減らせ。」と繰り返していたメディアは責任をどうとるのか。
 
 病院に入院してみれば判るが、どんなに最新の機器があっても結局は人だとつくづく思う。
 一定の人員が確保されて初めて肌理の細かい優しい対応が確保されるのである。
 みんなの党などが相も変わらず「定員削減」を叫ぶが、その対象に自衛官や国税関係は入っていない。結局は福祉等のセーフティーネットの目が粗くなるだけだろう。
 「小さな政府は高くつく」はけだし名言である。
 一定の人員と、行政組織内の民主主義があってこそ初めて松嶋の怒りは報われる。

3 件のコメント:

  1.  昨日、ご無沙汰している先輩から「コメントはようせんけどブログは見てるで」と電話を戴いた。さて、この記事も笑って戴けるだろうか。

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  2.  帰りの阪和線の電車の女性専用車両間違えて乗ってしまい、全然気付かずに次が降車駅と言うときに座席の端に座っていた初老の人(勿論女性)席をずらしながら寄ってきて、「この車両は女性専用車ですよ!」と教えてくれました、女性専用車は時間限定のものとしか知らなかったので「1日中なんですか?」聞くと「そうですよ」と、「そんな事も知らんのか!」と言いたげに電車を降りました、言われて車内を見回すとその専用車両には三名が乗っているだけでした。
     自分のミスを正当化するつもりはありませんが、ことさら専用車両であることを言う必要「それも自身が降車の際に」があり、迷惑防止に役立っていると考えているのでしょうかね?今後注意しなければと思いつつ、何となく不愉快な気持ちになりました。大阪のオバチャンにユーモアのセンスを求めるのは無理ですかね?

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  3.  日頃乗っていない線で気づかずに女性専用車両に乗ってしまったことがあります。自分のミスとはいえ辛いですね。
     昔、名前が匡(たすく)さんとおっしゃる先輩がおられましたが「この字は王様をたしなめるときには逃げ道を開けておくべきだと言う意味なんだ」と説明されておりました。
     王様に限らず、他人に注意するときには相手の心の逃げ道を用意するのが大人の対応なんでしょうね。そういう時にユーモアのセンスが生きてくるのでしょう。近頃のテレビのお笑いにはそういう大人のユーモアが欠けているような気がします。

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