2013年5月21日火曜日

青山椒


  山椒魚は山椒の匂いがするから山椒魚と言うらしいが私は自分の鼻で確認していない。
  アゲハ蝶の幼虫は山椒が大好物で、こいつは指で摘まんだりすると強烈な山椒の匂いがすると人は言うのだが、それは山椒に申し訳なく、山椒を突き抜けた悪臭だと私は思う。

  この辺りで普通に売っている山椒の木は朝倉山椒だが、これを植えると2,3年で突然枯れてしまうことが多かった。
  私は過去に何本枯らしたかしれない。10本はくだらないだろう。
 その度に「また枯らすつもり?」と妻に嫌味を言われながら買い直した結果、ようやく今の木は7年近く育っている。

  そして、その木が成長した結果、3年ほど前から実山椒が成るようになった。
  今般、比較的大きくなった実を収穫した。第2弾、第3弾は週を待って収穫する予定だ。
  山椒は煮魚や各種佃煮等に重宝している。
  レシピ本では湯掻いて渋を取ると書いてあるが、我が家ではそのまま使用する。
  そのために綺麗に洗ってそのまま冷凍しておく。
 私の経験だけから言うと、「アクを抜いて」とか「シブを抜いて」というレシピ本は参考にしない方が良い。香りや辛みの飛んだ香辛料なんて香辛料ではなくなるから。

 小さい頃、母がチリメン山椒を煮ていて家中が匂っていたことが度々あり、その匂いを私はあまり好きではなかったが、今は妻が作るその匂いを嗅ぐと懐かしい感覚が沸き起こる。ですよね、ご同輩。

 我が家では「実山椒」よりも「木の芽」の方をより重宝しているかもしれない。
  木の芽は「筍の木の芽あえ」等だけでなく、具御飯、お吸い物、お刺身、焼き魚等々に万能の調味料として使っている。
 もちろん、例によって使用前に手の平に乗せてパンと叩いてから葉っぱをむしる。
 場合によっては食卓に出してから、食卓の皆が、パン、パン、パンと叩いて、辺りに木の芽の香りが充満するのも風物詩ではないだろうか。
 娘が何となくお上品に木の芽を叩かずに使用しようとするので、「それはテーブルマナー違反だ」と言ったのだが、食する前に手に乗せたり、それをパンと叩くなど、小笠原流なら言語道断と叱られるのだろうか。

7 件のコメント:

  1.  山椒の残しておいた実が膨らんできました。卯の花が咲いています。おうちの花も咲き始めました。来週にはけいはんな公園で蛍鑑賞会です。昨夜ホトトギスを初めて聞きました。孫も成長しています。文字どおり「夏は来ぬ」を実感しています。

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  2. 京阪奈の自然は偉い。我が家もそこそこの自然の中にありますが、雀の餌付けのおまけとして、ハトの来訪に弱っています。自然との共存は難しい。

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  3.  「ケリ」に書きましたが、去年と同じ季節のシーンを迎えられたことは奇跡なのだと思います。「自然と共存」できているシーンも同様で、自然は軟弱な現代人においそれとは付き合ってくれません。私も強烈なしっぺ返しを何回も食らい、ただただひれ伏している毎日です。
     それはそうと、ひげ親父家はパン、パンと叩くのをマナーとされていますか?

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  4. 我が家の山椒の木は実山椒が結構たくさん採れてちりめん山椒を炊いたのまでは覚えていますがあれっその後どうなったのかな?今はもう消えて庭にはありません?!

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  5. テレビの画面で見るだけで「あれは所作事や」と思っていました。実生活ではやった事がありません。

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  6.  yukuriさん、記事のとおり枯れたのではないでしょうか。ほんとうに突然枯れるので嫌になります。して、yukuriさんはもちろんパンをされるのでしょうね。
     ひげ親父さん、小笠原流的には上品ではないかもしれませんが、パンは香辛料の扱いとしては理に適っています。ということで、娘にはパンをするよう躾けております。我が家の食卓では、木の芽の出たときはパン、パン、パンと各自が叩いて芳香が漂います。この文章に納得されたら実践されるのを期待いたします。

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  7.  木の芽のパンは音楽会で上品に拍手をする要領です。神社での拍手のイメージでも構いません。私は右利きですから左の掌中央に木の芽を置きます。パックなどで売っている一枝?です。それを右手の第2指~第5指を揃えて拍手をする感じで叩きます。これって下品どころかどこか神々しい振る舞いに見えません???はははは 

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