奈良というと大阪のターミナルから数十分の地でもあるが、その吉野地方はというと本州最後の秘境の趣もある。
先日ここの名産を手に入れた。アマゴの卵と鹿肉の燻製である。
アマゴの卵の醤油漬けはイクラを一回り小さくしたようなもの。
だから見た途端にアマゴがサケ科サケ目の陸封型であることが納得できる。(成魚では普通は誰もそうは思わない。)
要するに卵は、見た目も味もイクラの一種と言えるだろう。
だが、その粒の殻は相当固い。
その分、イクラよりもある意味新鮮な感覚(「へたってない」という感じ)があるし、何よりもプッチンプッチンという歯ごたえが素晴らしい。
ということは「イクラ丼」には合わず、ご飯はご飯、卵は卵と口の中で別々に主張する。
驚いたことに、2歳の夏ちゃんがこれを非常に気に入った。
外のおかずをホッポリ出してこれに手を伸ばし、プッチンプッチンと食べ止まなかった。
鹿肉の燻製の方は、正直に言うと牛も馬も鹿も同じであるが、桜のチップが良いのだろう。よい香りで、そして、あんまりカチカチでなく味がある。
牛肉のジャーキーは普通に有名だが、鹿のこれは、市場一般にあるビーフジャーキーのような、あんなに固くなく程よく柔らかい。
大阪では馬肉の燻製を「さいぼし」といって、知っているものには超有名?であるが、要するに鹿の「さいぼし」である。でも、そう言ってしまうと身も蓋もない。
だから、「さいぼし」を知っている者には説明の必要がないぐらい、文句なく美味しい。
で、ご想像のとおり夏ちゃんが滅茶苦茶気に入ったので、「はい!もうおしまいよ。」「他のおかずを食べよう。」と何回もイエローカードを乱発しながら、目のつかないところに隠してようやく夕飯を進めた次第。
爺ちゃんは波長の合う孫の味覚に喜んでころこんでいる。
自然保護の現実は複雑で、鹿の食害で畑が荒らされるだけでなく貴重な植物体系が絶滅寸前という個所も多い。
結論・・・、吉野の鹿の燻製をみんなで食べて、バランスの良い自然保護に寄与しませんか。
涎を垂らして賛同です。
返信削除ひげ親父さん、昔十津川の風屋で獲れたての鹿の刺身を食べましたね。食べた後で猟師から「寄生虫が怖いから俺らは絶対食べん」と言われてショックでしたが美味しかったですね。刺身はこれからは一旦冷凍されたものを食べましょう。
返信削除北海道も鹿害が深刻で、鹿バーガーとか販売されてました。
返信削除それにしても、アマゴの卵はぜひ一度食してみたいものです。
土器や銅鐸の絵からすると、この列島の先人たちは牛肉よりも余程鹿肉に馴染んでいたはずです。
返信削除それをまるでゲテモノのように言う人は、自分が某国文化に洗脳されていることに気付くべきでしょう。
元美人漫才師の洗脳に見られるように、洗脳されている人がその事実を自覚するのは難しいことなのですね。
そうです。日本人は鹿を食すべきなのです。
えっ! 鹿肉はフランス料理ですって・・・・・。バーガーですって。
子供のころ、山川惣治の「少年ケニア」という本(子供には贅沢な装丁本だった)を買ってもらい、毎巻楽しんで読んでいました。その中で、鹿の太ももを焼いて、これにかぶりつく絵があるのですが、子供ながら「食べたい~」と思ったものでした。
返信削除はじめ人間ギャートルズもいつもそんな肉を持ってましたね。
返信削除規模は小さいですが、私は、バーベキューのときに手羽元やチューリップを塩焼きします。骨付きのそれは夏ちゃんの大好物です。
いわゆる「まんが肉」は人間の原始的な欲望を見事に具体化したイメージとして、20世紀後半の日本で大きく開花しました。ぼくもドラえもんでどれほど影響を受けたことか…
返信削除「まんが肉」というカテゴリーがあるとは知りませんでした。いつ頃からなのでしょうか?「少年ケニア」は、確か小学校に上がる前(1953年)頃の事だったと思います。ダーナという大蛇が危機を救ってくれるエエもん(チャンバラ映画の影響で世の中はエエもんと悪もんの二つしかなかった)の蛇でした。
返信削除まんが肉・・・・そんな言葉は知りませんでした。
返信削除しかし、同じ肉でも骨付きで齧り付くのは文句なく楽しいですね。
時は13世紀・場所はイングランド・シャーウッドの森・弓の名で義賊・ロビンフッドの常食は鹿肉でしたね。
返信削除鹿肉友の会の輪が広がれば、ロビンフッドを頼まなくても鹿害が減らないでしょうか。
返信削除えっ! 奈良公園の鹿を獲りに来る馬鹿者が出てきますか?(ハイ実際におりました。)