先日、平城宮跡で鷹狩の鷹が鴉(カラス)に襲われたと書いたが、鷹が鴉に執拗に追われている光景は日常的に普通に見られる。
鴉は通常は集団で鷹を追いかけるが、一羽だけのときもしばしば見かける。鴉一羽だけでも攻撃を仕掛けている。見上げた根性である。
要は「ここは俺たちの縄張り(シマ)だ」と鷹に対して思い知らせようとしているようである。
まもなく野鳥の子育ての時期を迎えるが、鴉に卵や雛を喰われる各種親鳥たちを見ていると可哀想でたまらない。必死に抵抗し悲鳴を叫ぶが、ほとんど勝敗は決まっている。
そんな中で、鴉に反撃し、鴉に「痛い目」を思い知らせるまで追撃するのはケリだけではないかと思う。私の街の周辺ではそうである。
これでもチドリ類かと思うほど気が強く、繁殖中などは人間にも襲いかかるし、鴉同様、周辺の仲間が助け合って集団で攻撃する。
不思議なことにその実力の故か、写真のとおり人相?もヤンキーのようでもある。
眼も飲みすぎて充血しているように赤い。
これからしばらく、夜中や明け方でも、ケケケケケケケケと強烈な鳴き声を町中に響かせる。
卵や雛を守るために必死に反撃している様子が浮かんでくる。
「季節を代表する音」のひとつだろう。
私の街にはコンドルも盗賊カモメもいない。だから、最強の猛者、少なくとも暫定一位はケリに与えよう。
ケリは田圃に巣をつくる。計算したように田圃に水が満たされる直前に巣立っていく。
季節が毎年同じように繰り返される自然を見ているとホッとする。
去年と同じ季節を見られているのは、考えてみれば、当たり前のことではなく、奇跡的なことではないのだろうか。この歳になると、ふとそのように考える。
去年と同じ季節を見られているのは、奇跡的なことではないのだろうか。
返信削除写真の鳥はケリと言うんですか?初めて見ました、先日神奈川県だったと思うが鴉が大量に死んでいるのが発見されたとのニュースを報じていましたが、原因は未だわからないのでしょうね?鴉と言えば、固いクルミの実を車に轢かせて中の核を食べる様子をテレビで見たことがあります、賢いなと思ったことを思い出しました。
返信削除憎まれものの鴉でも、子育ての間は巣に近付くものは例え人間でも襲うそうです。子を思う親心は人間以上だと思います。
茅渟の海さん、こんばんは。大型千鳥類の鳥です。名前の由来は鳴き声で、飛びながらケリケリケリと鳴くので「ケリ」というのはほんとうです。
返信削除鴉の賢さはおっしゃるとおりです。自動車を運転していると、木の実などを車に轢かせて食べる行動を見ることがあります。
「七つの子」ではありませんが、昔から馴染みの鳥といえばそうですが、ごみ袋を食い破って散乱させるのには閉口します。私はゴミステーションのネットの上にブルーシートを貼りました。これは効果的でした。
昨日、箕面のコーナンの駐車場の上を「ケリ」が何回も低く飛び回っていました。初めて見ましたが大きな鳥ですね。
返信削除私の記事のニュアンスを実感していただけたと思います。猛者と名付けたのも納得していただけたでしょうか。納得、納得。
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