2011年9月25日日曜日

昴はさざめく

 ようやく秋の空・・・と言っても夜空のことだが、 夜更けの東の空に昴がボンヤリと戻ってきた。(と、とりあえず言っておこう。)

 非常に恥ずかしい話だが、私はこれまで昴星を他の星と誤認していた可能性があることが今夜解って、半分ショックで、半分は遅まきながらの(6人娘の)発見に感激している。・・「今頃何を・・・」とお笑いください。

 正確に語れば、これまではオリオンの肩から伸ばしていって昴らしい星を見ていたが、(それはそれで正しかったのかも知れないが)、今夜は、秋空のためオリオンが出てこず、星座早見盤や星座案内の本と実際の空を何回も見比べて、オリオンに頼らない見つけ方を何回も試みているうちに、「あっ、実はこれか」と、今までの誤解?が一瞬に吹っ飛んだわけである。そして、眺めるうちに「6人娘と言われるだけのことはある」と心の底から納得した。

 何のことかと言うと、私は、先日眼鏡を更新したので乱視が矯正され、昴が星ではなく文字どおりの「プレアデス星団」であることが、はっきりと見えて「少しがっかりで大きな感激」を受けたということ・・・・で、おかげで昴は「6人の怠け者の娘」というアイヌの伝承が納得できるようになった。つまり、今日の感激は昴の6人娘をはっきりと視認したということである。
 ×8~×20の双眼鏡ではさらに「星団」がよく見えて6人娘どころでなくなった。
 (要するに眼鏡の更新と双眼鏡の持ち出しが昴確認の決め手だった。)

 それにしても「星の数ほど」限りない星々の中から「星は昴」と選んだ清少納言は只者ではない。平安京の空が澄んでおり、清少納言が近視でなかったことだけで選べるものではなかろう。この女性はいくら誉めても誉めすぎることがないというのが、今夜の空からも実感させられる。
 
 谷村新司の「昴」は老朗介護施設でも人気の歌だ。
 いつか、入所者の皆さんにアイヌの昔話やギリシャの詩人の話をしてみよう。

1 件のコメント:

  1.  ギリシャ神話ではオリオンにストーカーされた7人娘らしいですね。

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