2011年9月10日土曜日

スパーリング清酒の菊酒

 道教に由来する「奇数こそ陽」の大思想からすると9月9日の重陽の節句ほど大事な日はないのに・・・、今では、元旦、雛祭、端午の節句、七夕に比してすっかり目立たなくなってしまったのは、ひとえに商業(コマーシャル)ベースの素材になりにくかっただけのことであろうか?
 実際にイオンモールでは、「菊の花はありませんか?」と尋ねなければ所在が判らないほど店側には“意識”されていなかった。
 おかげで、我が家では、不老長寿の仙薬でもある菊酒を俗世界の邪念に邪魔されることなく楽しくいただいた。(スパーリング清酒に菊の花を浮かべただけのことであるが)

 そして翌日、「一日遅れのお祝いをしよう!」と言って二つの母の施設に菊酒を持参した。
 義母の施設は施設の方針により義母の部屋で飲んだだけだったが、方針がおおらかな実母の施設では、朝からホンの少しずつだが何人かで乾杯をし、まるで小原庄助さんばりの朝酒宴会が出来上がった。
 御酒の回った実母は、目をつぶって、 ~~ミモザ咲く~老人ホームの二階にて~パンを握りて~菊酒を飲む~~という感じの即興の和歌らしきものを朗々と詠いはじめ、部屋中の人を驚かせた。
 さすが、菊酒の薬効あらたかなり。

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